〈東京マリオットホテル〉のラウンジ&ダイニング ジーで、“都城和牛”をふんだんに用いたスパイスの刺激あふれるコースを満喫!
2013年12月3日にリブランドした〈東京マリオットホテル〉は、御殿山の緑に囲まれた閑静な環境にあり、隠れ家的なホテルとして人気が高い。天井高17mを誇る〈ラウンジ&ダイニング ジー〉は、レストラン、ラウンジ、バー、ショップが融合したグルメスポット。広大なロビーアトリウムに位置し、御殿山庭園を望める。店名の“ジー”=“G”が、グルメ(Gourmet)、集い(Gatherings)、心をくすぐるモノ(Goodies)を表しているように、感度の高いホテル好きが足繁く通う。
2023年11月からシェフを務めているのが鈴木勇一さん。横浜のホテルでキャリアをスタートした後、都内の有名フランス料理店で研修を積む。2009年からモダンオーストラリアレストランでシェフの重責を担い、旬の食材を生かしたイノベーティブ・フュージョンを得意とする。 そんな鈴木さんの料理を存分に味わいたいのであれば、“ジーズ グリル ディナーコース(G’s GRILL DINNER COURSE)”(1万2500円)がおすすめ。季節によって内容が新しくなり、今なら一頭買いした宮崎県南西部の黒毛和牛“都城和牛”をふんだんに用いた、スパイスの刺激にあふれたコースが味わえる。
最初に提供されるのが、“都城和牛とサツマイモのガトー仕立て ナツメグの香り”。“ガトー”=“ケーキ”仕立ての通り、ミルフィーユ状に重ねられたレイヤーが美しく、濃密なサツマイモと都城和牛のコンビネーションが出色。ナツメグの甘い香りが食欲をかき立て、これからの展開に期待感が高められる。
“都城和牛のヘットで調理した戻り鰹のミキュイ カルダモン香るバドゥーヴァン”は、脂がのった戻り鰹に都城和牛の旨味を加えた冷前菜。半生に仕上げたジューシーで濃厚な鰹に、半発酵させたインドのスパイス“バドゥーヴァン”の馨香が不思議と合う。
海の味わいがこれでもかとばかりに詰まっているのが、“都城和牛と北海しまえびのビスクスープ シナモン香るモロッカンスパイスでマリネした北海しまえびを添えて”。都城和牛のエッセンスを加えたビスクは、重厚感たっぷり。モロッコのスパイスはオーセンティックなフレンチの薫りをまといながらも、どことなくノスタルジック。シナモンがほんのりと香り、後口を軽やかに導く。