【町工場の挑戦】ブドウ畑はないけれど…社員10人の町工場がワイン造りに奮闘 農業とは縁遠い町に開設した初のワイン醸造所 「ワインは1+1が“3”にも“4”にも“0”にもなるからおもしろい」 愛知・春日井市
船戸さんは社長業の傍ら、福井県が行っているワイン製造に関わる人材を育成する「福井ワインカレッジ」に参加。月4日ほど福井に通い、発酵技術やブドウの育成まで学びました。研修中は、頭から洗剤をかぶりながら醸造タンクの掃除をしたといいます。 「春日井ワイナリー春の風」で造るワインに使われているのは、山形産のブドウ。年々少なくなっているという日本のワイン用ブドウを守ろうと活動している人たちで、福井でワインを学んでいる時に知り合った人に紹介してもらったといいます。船戸さんは「人の縁でこのワイナリーはできている」と語ります。
福井に通っている間、会社は社員に任せて放置していたそうですが、社員たちは「いつも社長は突発的に何かをやり始めるので『そうなんですか~』って感じ」と、意外と冷静な反応。しかし、社長の熱意はしっかりと伝わっているようで、仕込みの日は社員総出でワイン造りに取り組みます。 船戸隆博社長: 「工場は1+1=2なんだけど、ワインは1+1が“3”にも“4”にも“0”にもなる。そこがおもしろい」 仕込んだワインができあがるのは12月から年明けごろ。まだまだ、春日井ワイナリーの挑戦は続きます。
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