今季初の30代Vへ 青木瀬令奈が“皆勤賞”を続ける理由「リズムが作りやすい」
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前情報◇19日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72> 櫻井心那は『ZXi7』にスイッチ【写真】 トップ10が7回でメルセデス・ランキングは18位につける31歳の青木瀬令奈。昨年から続けているトレーニングの効果で飛距離が伸びた。5月にはキャリーで5ヤード、8月には10ヤードもアップした。 「30歳を超えてから、飛距離がアップしたことはプラスなこと。でも、セカンドショット以降の番手が変わって、ピンの10ヤードくらい手前にキャリーする計算で打っても、ピンの奥にキャリーしちゃってたりしている。まだ信頼しきれていないというか、飛距離アップがスコアにつながってない理由かな」と冷静に分析をする。 そして、今週からは新モデルのアイアン『スリクソン ZXi』を投入することに決めた。「素材が変わったことによって、すごく柔らかさが感じられています。でも、柔らかいからといって、距離が飛んでないとかスピンが入りすぎるということはない。ラフから打ってもしっかり止まってくれるので、使いやすいですね」と、心強い相棒が加わった。 ここまでの国内女子ツアー28試合、すべてに出場している青木。30歳以上の今季シード選手で全試合に出場しているのは、穴井詩と2人だけだ。「プロテストに受かってから4年間下部ツアーにいたこともあって、試合に出ることの大切さやありがたさというか、そういうのをすごく感じている選手の1人だと思う」。オープンウィークを作っても、結局は仕事を入れてしまうなど、休みでも落ち着かない。「試合に出続けたほうがリズムが作りやすい。今年は体調管理もうまくできているので、できるだけ試合に出たいと思っています」と、皆勤賞を継続していくつもりだ。 そのなかでも、オフの時間は大切にしている。17日には安田祐香とともに仙台市にある楽天モバイルパーク宮城を訪れ、プロ野球・楽天対ロッテの試合を観戦した。「野球が好きで、毎日チェックをしています。実際に見に行ける機会はシーズン中なので少ないですけど、日々楽しみの1つではありますね」と、息抜きも忘れない。 「楽天の今江敏晃監督と仲良くさせてもらっています。今、楽天は連勝しているので、そのパワーにあやかりながら頑張りたいなと思っています」。30歳以上の優勝がない今年の国内女子ツアー。昨年11月「大王製紙エリエールレディス」以来の勝利で、その流れをストップさせたい。(文・神吉孝昌)