Xbox 360『シュタインズ・ゲート』発売15周年。濃すぎるキャラクターたちと“世界線”を用いた仕掛けで魅力を拡張させる作品【今日は何の日?】
※本記事は、2023年10月15日にアップした記事を再編集したものです。 秋葉原を舞台にしたSFモノのアドベンチャーゲーム 【記事の画像(13枚)を見る】 2009年(平成21年)10月15日は、Xbox 360用ソフト『シュタインズ・ゲート』がMAGES.から発売された日。本日で発売から15周年を迎えました。 『シュタインズ・ゲート』は2010年の秋葉原を舞台にしたアドベンチャーゲーム。実在する企業や商品、科学的根拠に基づいたリアリティーのあるストーリーが特徴です。ゲームを遊んだプレイヤーの口コミ効果もあり、テレビアニメや劇場アニメ、舞台化などのメディア展開も盛り上がり、大ヒットしました。また、作品内ではパラレルワールドである“世界線”の物語が描かれますが、本編以外にも現在までさまざまな世界線の物語が作られており、作品の魅力を広げ続けています。 『シュタインズ・ゲート』という作品の魅力はいくつもありますが、なんといってもストーリーが秀逸。あらすじは秋葉原を拠点とする小さな発明サークル“未来ガジェット研究所”のリーダーである厨二病の大学生・岡部倫太郎が携帯メールを過去へと送るタイムマシンとしての機能を備える“電話レンジ(仮)”を偶然にも発明。おもしろ半分に歴史を変えていくが……というもの。 中盤からの予想できない展開、そして大小さまざまな伏線が収束していくラストは感動もので、記憶を消してプレイしたい作品として話題になることも多いです。 また、個性的という言葉では言い表せないほどに濃すぎるキャラクターたちも人気の要因。重度の厨二病で自らを狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真と名乗る主人公の岡部倫太郎をはじめ、飛び級で米国の大学を卒業した天才少女の牧瀬紅莉栖と岡部の幼なじみでおっとりした女の子・椎名まゆりというふたりのメインヒロイン。 そして脇を固めるサブキャラクターも負けていません。二次元も三次元も節操なく愛するHENTAI紳士の橋田至やネコ耳メイド喫茶の人気ナンバーワンのフェイリス・ニャンニャンなど個性豊かな人物ばかり。 岡部倫太郎(声:宮野真守さん) 牧瀬紅莉栖(声:今井麻美さん) 椎名まゆり(声:花澤香菜さん) 橋田至(声:関智一さん) 桐生萌郁(声:後藤沙緒里さん) 漆原るか(声:小林ゆうさん) フェイリス・ニャンニャン(声:桃井はるこさん) 阿万音鈴羽(声:田村ゆかりさん) 題材がSFのため難しい用語もたくさん出てくる『シュタインズ・ゲート』ですが、キャラクターたちのテンポのいい会話劇でユーザーを楽しませてくれます。 さらに、聖地巡礼をしてみたくなるようなリアルな舞台も見逃せないポイント。駅の近くにある神社や昭和っぽい雰囲気の牛丼屋など、モデルがわかりやすいスポットが多いです。2022年の現在では、移り変わってしまった風景も多いですが、逆に“2010年当時の秋葉原”を歴史として知ることが出来る貴重な資料になっています。 多彩な機種、メディアで楽しめる『シュタインズ・ゲート』ですが、いまプレイするなら全編がアニメーションとなったリメイク作『シュタインズ・ゲート エリート』がとくにおすすめです。テレビアニメ版では描かれなかった各キャラクターとのエンディングも新規アニメで描かれており、ファンも新鮮な気持ちで楽しめるようになっています。ちょうど今年(2024年)4月11日に、Nintendo Switchで『シュタインズ・ゲート エリート グッドバリュー版』が発売されたばかりですよ!