【結婚への圧力や親戚付き合いの煩わしさだけじゃない】年末年始に帰省したくない人たちの切実な理由「居場所がない」「とにかく寒い」「雪かきで疲弊する」…それぞれの本音
雪かき要員として働かされたあげく近所トラブルまで
Cさんのケースはまだかわいいかもしれない。Dさん(東京都/独身/30代男性)の実家は秋田県。「とにかく雪が問題」だと話す。 「実家は秋田の内陸にあり、豪雪地帯です。雪かき問題があり、実家だと朝早くから雪かき要員として起こされ、数時間に一度外で働くことになります。もちろん、高齢の親が雪かきをするよりは自分が頑張りたいという思いはあるのですが、近所中が高齢者。帰ったら『若いんだから』と言われて、実家どころか近隣の雪かきを朝から晩までやらされます」 そんなDさんは、「近所の雪かきでトラブルになったことがある」と明かす。 「隣の家から、うちの雪かきもやってと言われてやったら、さらにその隣の家から、『なぜうちもやらないんだ』みたいに言われて……。疲れていたので何も言い返せなかったのですが、僕が意地悪扱いされて、僕の親のところにクレームが入ったことがありました。 そういうこともあって面倒になり、数年前から、年末年始の帰省は避けるようになりました。帰らなかったら帰らなかったで、近所から『冷たい息子だね』と言われるそうなんですけど、逆に、その『冷たい息子』ブランドの認知を広めようと思ってます。両親には悪いですが、雪国の問題は難しいですよね」(Dさん) 実家に帰ることを躊躇する人たちは、想像以上に多いのかもしれない。