せりふなしでも感涙のアニメ「ロボット・ドリームズ」、大切な誰かを思い出す…舞台は80年代NY
最初から最後まで、折に触れて映し出されるのは、世界貿易センターのツインタワー。2001年のアメリカ同時テロで破壊され、今はもうないけれど、それはかつて、確かに隣り合ってそこにあった。大切な記憶をめぐる本作で、「セプテンバー」が流れる世界に、移ろい続ける世界に、印象深く屹立(きつりつ)しているのである。
◇「ロボット・ドリームズ」(原題:ROBOT DREAMS)=2023年/スペイン・フランス/上映時間:102分/字幕翻訳:長岡理世/配給:クロックワークス=11月8日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開