広島育成D3位の静岡大・安竹俊喜捕手、「武器は分析力」独自で相手を研究、記憶力も抜群【仮契約】
広島は25日、育成ドラフト3位指名した静岡大の安竹俊喜捕手(23)と仮契約した。松本、末永両スカウトを交えて静岡市葵区のホテルで入団交渉し、支度金319万円、年俸300万円(金額は推定)で合意した。 「まずは自分の持ち味である肩だったり守備をしっかりアピールできたら」と言う安竹。担当の松本スカウトが評価した肩とキャッチングに加え、捕手に不可欠な要素である分析力、記憶力も高かった。 静岡大にはデータ分析チームがなかったため独自で相手を研究。アプリも活用し、配球データから傾向を分析していた。「メモをとって、それをベンチに持ち込んで見たりしていた」。静岡県のリーグ戦でも分析が生きた実感があった。 記憶力は、学校のテストでも一つ結果を出している。進学校である静岡高、難関国立の静岡大と進んできた。実際は、高校は「甲子園に行きたい」、大学は「活躍できるんじゃないか」と野球部を目当てに選んでおり、入試後の勉強はおろそかになってしまったという。それでも高校時代は「世界史や地理とかは得意でした」と集中的な記憶力を発揮し、世界史で学年3番の成績を残したこともあるという。 もっともデータは「下調べ」と考えており、「一番は実際の、その試合のときの自分の感覚」と感性を重視する。層の厚い広島捕手陣に異色の存在が加わる。
中日スポーツ