阪神ドラ2・今朝丸 2軍新球場開幕投手→藤浪以来の球団高卒1年目勝利を 細身さらば13キロ大増量で大谷ボディー化や
阪神のドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=が2日、西宮市内で自主トレを公開し、新年の誓いを立てた。一つは「体を大きくすること」で、現在は身長187センチ体重77キロと細身だが、身長193センチで体重95キロというドジャース・大谷級の、90キロボディーを目指す。その上で、2軍新球場での開幕投手を視野に入れ、1軍では藤浪晋太郎(米大リーグ・メッツ傘下からFA)以来となる球団高卒1年目での勝利を狙う一年とする。 【写真】慣れ親しんだ町を背にジャンプ! 手足が驚くほど長い 西宮浜のカラッと澄んだ空気の中、今朝丸が軽快に体を動かした。ランニングにメディシンボールでのトレーニングと軽めの調整ながら、仕上がりの良さを感じさせる。2025年の始動。「体を大きくしないとプロの世界では通用しない」。新年の誓いとして、体重アップを強く誓った。 理想は「大谷さん(公称95キロ)のちょっと手前ぐらい」とニヤリ。これまで、最終目標として設定する体重を90キロと明かしているが、現在が77キロのため、そこまででも13キロという大増量が必要となる。まだ体重に大きな変化は見られないが、1日10回の間食をとるなどの工夫は行っている。 元日は初詣などには行かず、実家でゆっくり。餅を2個食べて、食事量は減らさないように気をつけた。体重の変化はなくても、筋肉量は着実にアップ。「下半身の筋力が結構ついた」と数値的に見てもわかるほどで、“大谷ボディー”に近づこうとしている。 ガッチリとした土台さえ整えば、投げることへの準備は万全。報徳学園では、引退後も打者を立たせてブルペン投球を行ってきた。「実戦感覚は大丈夫かなと思います」。そこで、一つのターゲットとなるのが大物の2軍新球場の開幕投手だ。 3月1、2日にオープニングゲームとして広島戦が予定されている。「新しい球場なので、早くそのマウンドで投げたい気持ちです」。春季キャンプから順調にアピールを続ければ、平田2軍監督からの大抜てきがあるかもしれない。 当然、1年目から2軍で終わるつもりはない。常に意識してきた、1学年上のソフトバンク・前田悠は昨季10月に1軍デビューを果たした。「その前に投げたいという意識がある。もちろん勝ちたい。プロ初勝利を挙げられたらいいかなとは思います」。高卒新人が白星を挙げれば、球団では藤浪以来、12年ぶりの快記録となる。 身長187センチと、スケールの大きさは大谷や藤浪に引けを取らない虎の未来のエース候補だ。プロでの最大目標は200勝投手。「まずは2軍で結果を出して、1日でも早く1軍に上がれたらベストじゃないかなと」。今朝丸が新年一発目から夢を膨らませた。