年末年始の“沖縄旅行”では大丈夫!? 一時期は予約困難だった「レンタカー不足」問題 いまはどうなった?
沖縄県のレンタカー危機、一時期は価格の高騰化も
2022年のゴールデンウィーク期間に沖縄県ではレンタカー不足が問題となりました。 【画像】冬でも暖かい沖縄に行きたい! 観光スポットを写真で見る(31枚) なかにはレンタカーの予約が取れずに沖縄旅行の大幅な予定の変更。また、そもそも旅行の中止を選択した人も少なくありませんでした。
このような状況に陥った原因はコロナ禍による影響があります。 2019年末から、2020年初頭にかけて蔓延し始めた新型コロナウィルス感染症により、日本の観光業は致命傷なダメージを受けました。 緊急事態宣言が発令され、不必要な外出の自粛要請などにより都道府県を跨ぐ移動が少なくなり、外国人観光客は殆ど渡来しなくなりました。 これにより、大きな被害を被ったのが観光業への依存率の高い沖縄です。 ホテルでは休業や営業規模の縮小のために人員整理が行われ、土産屋でも休業、もしくは廃業することも珍しくはありませんでした。 そして同時にレンタカー事業者も大打撃を受けています。 そもそも沖縄県には交通機関が少なく、那覇市内を走るモノレール、那覇空港と主要観光地を結ぶ高速バス程度しかありません。 そのため多くの観光客は那覇空港近くでレンタカーを借り、それぞれの目的地を目指すというのが一般的でした。 拡大するインバウンド需要もあり、コロナ禍前には那覇空港近くには多くのレンタカー会社がありました。 しかし、コロナ禍により観光客が激減、手元資金を確保し経営を維持するために多くのレンタカーが売却されています。 その結果、沖縄県にあるシンクタンクであるりゅうぎん総合研究所によれば、県内のレンタカーの台数は2019年から2020年にかけて一万台近く減少しています。
その後の状況は?特に今はレンタカーを予約することはできるの?
2022年春には観光業が徐々に回復し始め、沖縄県を訪れる観光客も増えていきました。 しかし、ここで問題となったのがレンタカー不足です。
本来ならば増車すれば解決する問題ではあるのですが、コロナ禍により半導体不足で物流が滞ってしまったことにより、クルマの納車が遅れています。 その結果、コンパクトカーを1日レンタルするだけで4万円以上と料金の高騰化などが見受けられました。 2023年初頭も台数不足は続き、大手のレンタカーには多くの予約が集まり、那覇空港周辺だけではなく、那覇市内の営業所でもレンタルできない状況でした。 では、2024年末から2025年へかけてはどのような状況となっているのでしょうか。 沖縄県のとあるレンタカー会社担当者は次のように語ります。 「現在は、レンタカーの台数も安定しており、問題なくレンタルすることが可能です。 確かにコロナが収まったばかりの頃は台数が少なくレンタル出来なかったり、価格が高騰化していたりしましたが、去年の末ごろには正常化しています。 台数自体は普段通りなのですが、レンタカーの利用者が多いのもあり、3か月以内の予約の多くは埋まっていることが大半です。 そのため、現在でも今日や明日にレンタカーを借りようとすると予約困難であったり、1日あたり5万円以上となる場合もあります」 ※ ※ ※ 2022年ごろから発生した沖縄県のレンタカー不足は2023年末ごろに収まっており、現在は例年通りに借りられるようです。 ですが、3か月以内の予約の多くはすでに埋まっているところも多く、いつでも車種が選べて予約が可能というわけではないので、その点には注意が必要です。
Peacock Blue K.K.