「真のマイバッハに仕上がった」…ベンツ日本が投入へ、初の2シーターオープンの仕様
メルセデス・ベンツ日本(千葉市美浜区、ゲルティンガー剛社長)は、2025年以降に全国4カ所に最上級ブランド「メルセデス・マイバッハ」の世界を体感できる施設を設ける。マイバッハは製品群の拡充や特別仕様車の導入などで販売が順調に推移する。既存の正規販売店に専用空間を設置する形を想定し、製品に精通した販売員が同ブランドの魅力を顧客に訴求する。ゲルティンガー社長は「さらに施設と人材の強化に注力する」と意気込む。 マイバッハ初の2シーターオープン「SL680モノグラムシリーズ」をアジアで初めて公開した。25年10―12月期に発売を予定する。価格や販売台数は未定。585馬力を発揮するV型8気筒エンジンを搭載。専用の排気システムを最適化し、静粛性を高めた。 マイバッハブランドの車は、要人を後席に乗せて専属ドライバーが運転する使われ方が多い。近年、自分で運転を楽しみたいニーズが高まり、2人乗り仕様の投入を決めた。 独メルセデス・ベンツのメルセデス・マイバッハ部門のダニエル・レスコー責任者は「ユーザー自身が運転できる喜びを感じられる。真のマイバッハに仕上がった」と自信を示す。マイバッハとして世界初のブランドセンターの建設を韓国で進めるなど世界でブランド展開を加速する。