初優勝の阿部未悠が“戻して”ハマったドライバーシャフトとは? パターも“原点回帰”で上向きに
ドライバーもアイアンもシャフトを変更
2000年生まれ、ツアー3年目の阿部未悠が富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでツアー初優勝。そのセッティングを調べると、1カ月前の開幕戦からシャフトとパターを変更していることが分かりました。 【写真】飛びとやさしさに磨き! これがブリヂストンの新作ドライバー見た目と機能の詳細です
今年の開幕戦ではウッド系のシャフトをすべて「スピーダーNXグリーン」で揃えていた阿部でしたが、優勝した富士フイルム・スタジオアリス女子オープンではドライバーのシャフトを「ベンタスTRレッド」にしていました。重さも60グラム台から50グラム台に。シャフトの変更について阿部は次のように語っています。 「私はドライバーが一番得意で生命線だと思っているのですが、ドライバーの調子が上がらなかった。ドライバーだけはヘッドとシャフトの相性を気にするタイプなので、今週の練習日にコーチとも相談して思い切って昨年後半に使っていたシャフト(ベンタスTRレッド)に戻しました。それが今週はすごく噛み合ってくれましたね」 ちなみにアイアンのシャフトも開幕戦はダイナミックゴールドでしたが、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンではスチールファイバーにしていました。 そして優勝に貢献したのがパターです。パターは昨年の後半から今年の序盤まで大型マレットタイプの「スパイダーGTシリーズ」を使っていましたが、3月中旬からオーソドックスなピン型の「ピン PLD ミルド アンサー(プロト)」に変更しています。そのキッカケについては、次のように明かしています。 「すごく懐かしいパターが練習グリーンにおいてあるなと思ったのがキッカケです。もともとアマチュアの頃はピンタイプのパターを好んで使っていたのですが、手にとって打たせてもらったら自分が思った通りの出球、初速が出ました。このパターを使い始めてから、いい感じになりました」 筆者が初めてアマチュア時代の阿部未悠のプレーを見たのは18年に静ヒルズカントリークラブ(茨城県)で開催された「ファルドシリーズ アジア最終予選」でした。ジュニア選手でも海外メーカーのクラブを使う選手が多いなか、高校3年生の阿部はブリヂストンのクラブを使っていたのが印象的でした。シャフトも当時からフジクラ(スピーダーエボII)でした。 プロになってからブリヂストンと契約して、フジクラのシャフトを使い続けている阿部はジュニア時代からの感覚も大切にしてクラブを選んでいるのでしょう。
2024 阿部未悠の最新セッティング
1W:ブリヂストン B2HT(ロフト角/9.5度 シャフト/ベンタスTRレッド 50) 5W、7W:タイトリスト TSR2(ロフト角/18度、21度) 4U、5U:ブリヂストンB3 MAX(ロフト角/22度、25度) 6I-PW:ブリヂストン 221CB(シャフト/スチールファイバー) AW、GW、SW:ブリヂストン BRM2(ロフト角/48度、52度、58度) パター:ピン PLD ミルド アンサープロト ボールブリヂストン ツアーB X(2024モデル)
野中真一