亀田問題 今週中にも最終局面
■亀田側が主張を変えない場合は”追放” 亀田大毅選手のIBF世界Sフライ級王座が負けても防衛となって大混乱を招いた問題について、JBC(日本ボクシングコミッション)の倫理委員会及び資格審査委員会は、今週中にも亀田陣営を両委員会に呼んで事情を聞く機会を設ける。その後、その亀田陣営の釈明を踏まえた上で、両委員会が再度、開かれ最終結論が出されるが、JBCの秋山弘志・理事長は、この日までに、「ボクシング界のルールを守れないのであれば出ていってもらう」と、釈明の機会において亀田陣営が、従来の主張を変えない場合、“追放”という強い姿勢で処分を下す考えであることを明らかにした。 [写真・記事]モデルボクサー 計量で”セクシー”パフォーマンス
■“亀田vs JBC”の構図での報道は間違い 秋山理事長は「そもそも今回の問題が“亀田対JBC”の構図で報道されているのが大きな間違い」と不満を口にした上で、亀田問題に対する見解を説明した。 「私たちJBCは、プロボクシング界の統括管理組織であって、その中のひとつのジムと対立する立場にはない。共通のルールを作り、各ジムと選手の皆さんと共にボクシング界の発展と社会に役立つ組織を目指して頑張りましょうということ。そのルールを見守って管理しているのが、私たちの立場。そのルールを守れないのであれば(亀田ジムには)出ていってもらう。そういうことなんです。ただ、これは私の意見。今後、倫理委員会、資格審査委員会という手順をしっかりと守った上で処分は決まっていくでしょう」 ■ライセンスの取り消し 国内の活動はできなくなる 『出て行ってもらう』という過激な表現を読み解けば、亀田ジムに交付されているオーナー、プロモーター、マネジャーライセンスのいずれかが、停止及び取り消し処分となるということが考えられる。3つのライセンスが、まとめて処分の対象とされれば、今後、亀田ジムは国内でのジム活動はできなくなる。事実上の追放処分だ。