家族経営スーパー 最後の営業日 後継者なく苦渋の決断 常連客が閉店を惜しむ【長野市】
長野市若穂保科地区にある唯一のスーパーが後継者不足を理由に最後の営業日を迎えました。朝から地域住民が足を運び、閉店を惜しみました。37年の歴史に幕を下ろすことになりました。 ■上室夏鈴アナウンサー 「棚にはほとんど商品がありません。店内の至る所に閉店セールの文字があります」 長野市若穂保科地区にある、「日の出屋」。 「日の出屋」によると、この地区では唯一のスーパーです。 「お世話になりました。寂しくなる」 ■店員 「知り合いだった。寂しくなる近所の人だから」 親子3世代で買い物に来た人も。 Q何買ってもらっていた? 「パン」 ■地元の人 「頑張っていただいて。ありがとうございました」 「こちらこそありがとうございました」 ■地元の人 「やっぱり近くにあると便利なのでここからまたほかの場所だと距離がある。ここまでギリギリまで頑張ってもらった感謝している」 ■地元の人 「アイスなんかもね子どもが好きだから(買っていたけど)。遠くまで行くと、アイス溶けちゃうから」 閉店の主な理由は、後継者不足です。 ■日の出屋・立岩克彦店長 「頑張ってやってきたんですけど少ない人数でやっていたので潮時だねと。一番は兄が死んだのがきっかけ」 スーパーの経営を一手に引き受けていた兄の昭彦さんが去年がんで亡くなり、克彦さんが引き継ぎました。 ■克彦さんの姉・松沢澄子さん 「兄が亡くなった後も皆さんに支えられてきた感謝でいっぱい」 デリシアによりますと、若穂保科地区は移動スーパー「とくし丸」の営業を検討するエリアに入っています。ただ、「とくし丸」の人手不足により移動販売が実現するのは難しい状況だということです。