【安田記念】ガイアフォース 伝説の始まり 長岡を信頼 杉山晴師「きっかけ一つでまた勝てる馬」
「安田記念・G1」(2日、東京) イクイノックス世代のオールラウンダーが主役に躍り出る。初ダートだったフェブラリーSで2着に好走したガイアフォースが、芝に戻ってG1タイトルを狙う。前走後は左前脚に軽度の骨折はあったものの、中間は好調時の動きを連発。狙い澄ました東京マイルなら頂点まで届いておかしくない仕上がりだ。 これまでG1に4回挑戦し、最高は前走の2着。23年の安田記念4着、天皇賞・秋5着など、マイル~中距離なら芝・ダートを問わずに健闘してきた。3歳時のセントライト記念から勝利は遠ざかっているが、杉山晴師も「きっかけ一つでまた勝てる馬。それが今回であればと思うし、何とかビッグタイトルを」と期待を隠さない。 31日は角馬場から栗東坂路を軽快に駆け上がって最終調整。師は「追い切り後も変わりなく順調。いい体をしています」と仕上がりを説明する。週末の雨で馬場傾向はつかみづらいが「この馬に合う舞台だし、良馬場でも少々雨が降っても影響はない」と不安視していない。 【1】枠②番には「もう少し外が良かったですね。長くいい脚を使うタイプなので」と思案顔を浮かべたが、「ジョッキーが考えて乗ってくれるでしょう」と癖を知り尽くした長岡を信頼する。キタサンブラック産駒の5歳馬が、新たな芦毛の怪物伝説をスタートしてみせる。