【登らない富士山】御中道―奥庭のトレッキングコースを歩いてみた!
御中道はほぼ平坦な道のりで、御庭から下りになる。富士スバルラインを横切り、奥庭展望台への下り坂に入る。山の下りで膝痛を防ぐコツは体を真っすぐにして爪先と膝の方向を正面に向け、足裏全体で着地しながら小刻みに歩くこと。くるぶしまであるトレッキングシューズがおすすめ。麓の天候が良くても、雨ガッパや防寒具は必ず持参したい。 気さくな母娘が営む山小屋「奥庭荘」に着いたら、下りは終了。ひと休みして、展望台を目指す。途中、上り階段で後ろを振り向くと、再びドーン!と富士山がそびえていた。 「秋には黄金色に染まるカラマツを中心に、ダケカンバの黄色やナナカマドの赤色がアクセントとなる紅葉が楽しめます」 岩崎さんの解説を聞きながら、しばし富士山に見とれていると、山頂に雲がかかり始めた。強風や積雪の影響でテーブル状に広がった木々を横目に、慌てて展望台にたどり着き、麓の眺望をカメラに収めた。 文・写真/内田 晃 御中道―奥庭ルート 交通:富士急行線富士山駅からバス55分、富士スバルライン五合目下車すぐ/中央道富士吉田ICから33キロ 問い合わせ:電話055・223・1316(山梨県富士山保全・観光エコシステム推進グループ) ※「旅行読売」2024年10月号の特集「登らない富士山」より