45歳までに投資で「2000万円」貯めた場合と、投資にかけるお金で「住宅ローン」の繰上返済した場合、どちらがお得? それぞれを比較シミュレーションしてみた
老後の生活資金として、45歳で2000万円を貯めるには毎月いくら必要なのでしょうか。本記事では、同額を住宅ローンの繰上返済にあてる場合とどちらがお得なのか、シミュレーションします。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
住宅ローンの繰上返済とは?
住宅ローンを繰り上げて返済をすると、その分、早く完済できるので支払う利息が少なくなります。ただし、金融機関によっては「繰上返済金額が10万円以上から」など制限がある場合や、手数料がかかる場合もあります。 利用している住宅ローンの繰上返済の条件を確認しましょう。
繰上返済より投資するほうがお得?
住宅ローンの繰上返済によるメリットは、繰上返済した分の利息が減ることです。もっとも、住宅ローンの利率は現在低金利で、変動金利0.298%からという金融機関もあり、支払う利息は少なくなっています。 そのため、繰上返済によって支払う利息を減らすよりも、繰上返済する分のお金を使って投資で増やしたほうがお得な可能性があります。
お金の投資方法
投資の方法について4つ紹介します。 投資というと「元本保証」のものを選びたい人が一定数はいるでしょう。しかし、元本保証の投資は銀行にお金を預けて利息をもらうものが主になり、利率は非常に低くなっています。住宅ローンの金利以下の利率にしかならないため、元本保証の投資では効果がありません。 元本保証はないものの、元本が減る可能性が低い投資はいくつもあります。例えば国債や個人年金保険といった貯蓄型の保険です。 個人年金には利率の最低保証がされている商品もありますが、早期に解約してしまうと、解約返戻金が払った保険料を下回ることになるため注意が必要です。 比較的元本割れしにくい投資で、かつそれなりのリターンが欲しいという場合、投資信託があります。 ■投資信託のリターン 投資信託の金利はいくらなのかについて、一例として、人気の金融商品である「オールカントリー」をみてみましょう。オールカントリーに30年間投資した場合の平均金利は、8.7%です。 投資信託への投資は長期的に行うほうが収益は安定し、損をするリスクが少なくなります。そのため、投資信託へ投資する場合はできるだけ早くに開始し、30年など長期で運用するのが望ましいといえます。