80代夫婦と障がいを持つ息子の3人ぐらし「食べるのも作るのもとにかくシンプルに」すき焼き風煮物+魚のアラの吸い物など「一汁一菜」で
【一菜】 焼いた肉や魚に野菜の付け合わせ、あるいは一緒に煮込むのがパターン >>魚のワンプレート<< ◎塩焼きに大根おろし+小松菜とにんじんソテー ◎漬け魚焼き(粕漬けや味噌漬け、塩麹漬けなど)+いろいろ野菜のピクルス ◎切り身+長ねぎ+こんにゃく+ごぼう+ショウガ(魚と野菜を一緒に煮込む) ◎フライ+キャベツの千切り+トマト >>肉のワンプレート<< ◎豚肉のショウガ焼き+小松菜と玉ねぎときのこのソテー ◎漬け肉焼き(粕漬けや味噌漬け、塩麹漬けなど)+いろいろ野菜のピクルス ◎牛丼(玉ねぎ+きのこ+三つ葉+卵) ◎鶏肉の煮しめ(蓮根+里芋+ごぼう+にんじん+こんにゃく+しいたけ+きのこ) 《毎日同じパターンの朝食》 《麺や丼、おにぎりが多い昼食》
《「一汁一菜」の夕食》 夜はこの一汁一菜と決めたら、献立を考えるのが楽になりました。朝食も、毎日食べるものがだいたい同じです。食事はパターン化してしまうと、調理も苦にならなくなるように思います。 料理はずっと作っているものばかりで、珍しいものはありません。でも最近、挑戦したいことができました。故郷・長崎の卓袱(しっぽく)料理です。貿易が盛んだった長崎らしく、和洋中の料理が融合され、大皿に盛り付け、円卓で食べるのが特徴です。 中学生のとき、教育実習に来られた家庭科の先生が、卓袱料理の研究をされて本を出版されました。その本を読んだら、思ったよりも難しくなさそうで。 ハトシ(エビなどのすり身を食パンに挟み、揚げたもの)など、なかには作ったことがないものがあるので、それらをマスターして、卓袱料理でおもてなしをしてみたいです。料理の段取りや盛り付けを考えて……と、新しい夢ができてワクワクしています。 ※本稿は、『80歳。いよいよこれから私の人生』(多良久美子:著/すばる舎) の一部を再編集したものです。 (撮影=林ひろし)
多良久美子
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