北九州殺傷事件 事件前には騒音トラブルも…警察はどの段階で対応できる?
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北九州市で中学生の二人が殺傷された事件。犯行の動機などはまだわかっていませんが、容疑者はたびたび近所で騒音トラブルを起こしていた人物でした。 板倉朋希アナウンサー 「近隣の住民の方によると、平原容疑者は拡声器を使って怒鳴ったり、大音量でカラオケを歌ったり、爆竹のようなものを鳴らすなど、騒音トラブルをたびたび起こしていて、今年5月と10月には、通報を受けた警察が駆けつけたこともあったということです。その後パトカーが巡回する様子を見かけたという人もいたということでした」 高島彩キャスター 「一般的にこうしたトラブルがあった場合に警察はどのような対応をしてくれるんでしょうか?」 板倉朋希アナウンサー 「元神奈川県警の鳴海達之さんに伺ったところ、通報を受けて警察が駆けつけても、その時すでに騒ぎが収まっていると、本人に事情を聞くぐらいしかできず、事件化することはなかなか難しいということでした。ただ、日常的にトラブルが起きているということを警察が把握できれば、立件に動くこともあるということで、通報に関してはためらわず行ってほしいということでした。また、通報だけではなくて、最寄りの警察署に直接相談することで要望なども詳しく聞いてもらえるということで、通報だけでなく警察への相談もあわせて行ってほしいということでした」 高島彩キャスター 「今回の件はまだ容疑段階ではありますけれが、柳澤さん、結果的に近隣トラブルを抱えていた人物が事件を起こしたということですよね。こうした人物の犯罪を未然に防ぐというのも難しいなと感じますよね」 ジャーナリスト柳澤秀夫氏 「人権の問題もありますし、明白な違法行為がない段階で警察ができることは限られてるかもしれません。それと通報や相談も迷惑行為をしている当人に分かってしまうと、通報した人が逆恨みされるようなことがないようにしなければいけませんので、そういう部分に対する目くばせ、守ってあげるということも必要になってきますよね」 (12月21日OA「サタデーステーション」より)
テレビ朝日