セリエAで戦う“スコアラー”が示した気持ちの強さ。日本代表初招集・原川菜々子「ビビらずやれた」|フットサル
11月28日から12月1日にかけて、フットサル日本女子代表候補国内トレーニングキャンプが高円宮記念JFA夢フィールドにて行われた。 【画像】女子Fリーグ第15節ベスト5一覧 今シーズン、“5試合10得点”の活躍で女子Fリーグにインパクトを残したのが、原川菜々子だ。 昨シーズンからイタリアに移籍し、シーズンオフの6月に一度帰国。その間、フウガドールすみだレディースに復帰すると、第4節から試合に出場し、約3カ月で当時の得点ランキング1位に踊り出た。得点力に加え、欧州帰りのフィジカルの強さで攻守共に存在感を放った。 9月後半のシーズン開幕に合わせて、戦いの場を再びイタリアのセリエAへと移した原川は、今回が代表初招集。中国女子代表との2戦目では右サイドの突破から鋭いシュートを放ち、得点の起点となった。 ヨーロッパの強豪国で培ったメンタルの強さを武器に、堂々としたプレーを見せた原川は、世界基準を知る新たな戦力として代表定着を目指す。
生かし、生かされ、存在感を出せるように
──9月からイタリアのセリエAに復帰されていますが、どうですか? イタリアはやっぱりレベルが高いです。フィジカルの強度がすごく高いなと感じてます。 ──今回の合宿で中国と対戦して、イタリアでプレーしていることが生かせていると感じたことはありますか? 気持ちの部分ですね。戦うところやメンタルの部分で、ビビることなくやれるなと感じました。 ──代表初選出となりましたが、話を聞いた時はどんな気持ちでしたか? こうやってイタリアから日本代表でプレーするためだけに日本に帰ってこれたことは、すごくうれしかったです。 チームのみんなは、私よりも喜びながら祝ってくれました(笑)。「行ってこい!」と言いながら背中を叩いて送り出してくれました。 ──いつも戦ってた選手と一緒にプレーするのはどんな気持ちですか? 今まで本当に相手としてしか同じピッチに立っていなかったので、その選手たちと一緒にゴールに向かうのはすごく面白いです。自分の知らない選択肢や考え方があるので、そこはいっぱい吸収して帰れたらと思います。 ──実際に日本代表のユニフォームを着て試合をしてみていかがでしたか? 中国との試合では、SWHレディース西宮の選手3人の中に入ってプレーさせてもらいました。振り返ると「もっとこうしておけば良かった」と思うことは、自分の中にあります。 今後は代表でも、味方の選手を生かして、自分も生かされて存在感を出せるようになっていきたいなと思います。 ──この合宿で印象に残ってることはありますか? “代表”という場所で過ごしていることですね。特に何がというわけではなくても、すべての時間が違うと感じます。 ──2025年5月にアジアカップがあり、1年後にW杯があります。今後の代表活動への意気込みを聞かせてください。 W杯という大会で試合に出るチャンスをつかめるように、まずはこの合宿で頑張ります。そこからはまたセリエAという舞台に戻るので、そこでしっかりと戦っていきたいと思います。
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