マイクロストラテジー株が一時急落、シトロン・リサーチが空売り
(ブルームバーグ): 21日の米株式市場でソフトウエアメーカーのマイクロストラテジーが一時10%急落。空売り投資家として知られるアンドルー・レフト氏のシトロン・リサーチが、同社の下落に賭けているとソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に投稿した。マイクロストラテジーは暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドのような機能を果たす。
同社の株式は買い先行で始まり、一時は15%近く上昇していた。年初来では前日終値までの時点で650%急伸している。
マイケル・セイラー会長の下、マイクロストラテジーは数十億ドルものビットコインを購入し、社債発行で購入資金を調達することもあるため、ビットコインとほぼ同義語のような存在になった。しかし、ビットコイン上場投資信託(ETF)の展開により、投資家はマイクロストラテジーの株式をビットコインの代理投資手段として活用するよりも、ETFを直接購入することが可能になった。
ビットコインの投資は「かつてないほど容易」になっているとシトロンは指摘。マイクロストラテジーについて「ビットコインのファンダメンタルズから完全にかけ離れてしまった」とし、「シトロンはビットコインに関して強気な見方を維持しているが、マイクロストラテジーのショートポジションでヘッジした」と付け加えた。
マイクロストラテジーにコメントを求めたが、まだ返答は得られていない。
原題:MicroStrategy Tumbles After Citron Research Shorts the Stock(抜粋)
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Carmen Reinicke