今春の新入社員「十分な指導・教育」望む 2位は「休暇の確保」 熊本商議所の意識調査
熊本商工会議所が今春入社の新入社員に実施した意識調査によると、入社した会社に望むこと(複数回答)は「十分な指導・教育」が70・3%でトップだった。「適正な労働時間・休暇の確保」が54・1%で続き、「福利厚生の充実」は前年調査から20・5ポイント増の49・4%となり、3位に入った。新入社員がさまざまな面でサポートを求めていることがうかがえる。 仕事とプライベートで「プライベートを重視する」は54・3%で、「仕事重視」の45・7%を上回った。8年連続で同じ傾向だが、「仕事」の割合は1・0ポイント高まった。 入社後の将来については「管理職に就きたい」が30・3%でトップ。「出産や育児を機に働き方を検討する」が25・0%、「役員になりたい」が18・4%で続き、上位三つは前年と同じ順位だった。プライベートを重視しつつも、キャリアアップに対する関心は引き続き高いようだ。 熊本商議所は「働きやすい制度の充実が新入社員に重視されている」と分析。「能力やスキルが社会に貢献できるか、不安に感じる新入社員も多い。企業側は研修などの教育制度を整えることが求められる」としている。
調査は4月。470人が答えた。(田代智也)