『イッテQ』『それスノ』『何かオモ』がトップ3 7月クールレギュラーバラエティ注目度ランキング
アイドルの垣根を越えたコラボ…話題性の高い企画が奏功
4月クールで3位だった『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS)は、7月クールでさらに順位を上げて2位にランクイン。世帯視聴率(※REVISIO調べ)では4.9%と目立たないものの、ファンの熱い視線を集め続けた。この数字からは、若年層を中心に視聴者が放送中に番組から目を離さず、くぎづけになっている様子がうかがえる。 7月の放送では、嵐の二宮和也をゲストに迎え、伝説の『ひみつの嵐ちゃん!』の人気企画「ランキングダービー」が13年ぶりに復活。カメラなしでの本音トークは、先輩後輩の垣根を越えた貴重な対話として、SNSで大きな反響を呼んだ。 9月13日放送の「ダンスノ完コピレボリューション」では、韓国の人気グループENHYPENとの国境を越えたダンスバトルを展開。後藤真希率いる“完コピ女子選抜チーム”には、ももいろクローバーZの佐々木彩夏、松井珠理奈、石井杏奈といったメンバーが登場し、女性チームとして初の優勝を目指し、熱戦を繰り広げた。日韓アイドルのスキルがぶつかり合い、“完コピ超え”のダンスが披露され、ファンから「神ダンス」「これ以上ないパフォーマンス」と大きな反響を呼んだ。見逃し配信も142万回再生を超える好記録を残している。 9月27日には新企画「東京それスノコレクション」がスタート。メンバーが選んだデートコーディネートでランウェイを歩き、そのファッションセンスを競った。渡辺翔太は、自ら考案した部屋着風コーデを披露し、彼女との妄想トークを繰り広げたが、みちょぱからは辛口評価を受け、笑いを誘っていた。視聴者からは「面白かった!」「Paravi時代の企画がパワーアップして復活した感じ」といった声が集まった。 4月クールに続き、高順位をキープしている要因として、アイドルグループの垣根を越えたコラボレーションや、豪華ゲストの起用など、話題性の高い企画作りが功を奏しているといえる。また、メンバー一人一人のキャラクター性が際立つ企画展開により、視聴者との距離感も縮まっているようだ。 ■機転の利いた対応や率直な感情表現で惹きつける菊池風磨 深夜帯の番組でありながら、コア視聴層注目度で堂々の3位を獲得し、4月クールの9位から大きく順位を上げた『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジテレビ)にも注目。timeleszの菊池風磨とシソンヌの長谷川忍がMCを務め、毎週様々な“オモシロい”企画を展開するもの、世帯視聴率は2.2%(109位)と控えめながら、コア視聴層注目度62.2%という数字を記録。この番組の視聴質の高さを物語っている。 7月29日放送の"真のイケメン対決"では、狩野英孝との異色の組み合わせで視聴者を魅了。「フィールドが違う」と抵抗しながらも、カラオケやキスの演出、バージンロードでのパフォーマンスなど、様々なシチュエーションで対決を繰り広げ、菊池風磨がバージンロードで大苦戦する姿が話題に。2人の対決を高橋ひかるは「スポーツの祭典に並ぶ、すごい大事な試合」と評し、SNSでも「平成と令和のイケメン対決」として盛り上がった。 9月2日には、菊池憧れの長澤まさみがゲスト出演。相性が合ったゲストとだけ対面できる新企画「相性マッチング」では、16年間憧れ続けた長澤とついに対面を果たすため、菊池が必死に回答を選ぶ姿が印象的だった。 「16年間つーか、そのために(芸能界)入ってると言っても過言ではない」という菊池が、長澤との対面が決まった瞬間には、喜びと驚きで感情があふれる姿が視聴者の心をつかんだ。このエピソードはSNSでも大きな反響を呼び、「ずっと憧れだった人との対面に感動」と共感の声が多く寄せられた。 菊池が出演する番組では『ドッキリGP』(フジテレビ)も9位にランクイン、さらに10月からはレギュラーを務める『ニノさん』(日本テレビ)のゴールデンタイム進出も決定するなど、バラエティ番組での活躍が目覚ましくなっている。 MCとしての力量はもちろんのこと、機転の利いた対応や率直な感情表現で視聴者を惹きつけており、今回の注目度ランキング3位は、菊池風磨の人気を反映した結果と言えるだろう。