〔NY外為〕円、152円台前半(12日朝)
【ニューヨーク時事】12日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で先行した円買い・ドル売りの流れが継続し、円相場は1ドル=152円台前半で強含みに推移している。午前9時現在は152円00~10銭と、前日午後5時(152円41~51銭)比41銭の円高・ドル安。 ニューヨーク市場は152円20銭台で取引を開始。その後、米労働省が発表した11月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇と市場予想(0.2%上昇=ロイター通信調べ)を上回った。前年同月比では3.0%上昇と、市場予想の2.6%上昇を上回った。一方、エネルギーと食料品を除いたコア指数は前月比0.2%上昇と予想と一致した。 一方、米労働省が同時刻に発表した最新週の新規失業保険申請は、前週比1万7000件増の24万2000件となり、2週連続の悪化。市場予想(22万件)も上回った。 PPIの内容を受け、インフレが依然として根強いと捉える向きもあり、発表後、円は上げ幅を一部縮小した。ただ、労働市場の軟化を示唆する雇用関連指標を背景に、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが決定されるとの観測は根強く、なお円高・ドル安基調で推移している。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0480~0490ドル(前日午後5時は1.0490~0500ドル)、対円では同159円30~40銭(同160円01~11銭)と、71銭の円高・ユーロ安。