官民連携の「信州F・パワープロジェクト」で発電事業 ソヤノウッドパワーが業績不振…新会社「綿半ウッドパワー」が事業継承へ、23億円余の補助金投入の県は「引き続き適切な支援に努める」
長野県などと民間企業が連携した「信州F・パワープロジェクト」の発電事業を担う、ソヤノウッドパワーが業績不振に陥ったことがわかりました。 代わりに綿半ホールディングスなどが設立した新会社が事業を継承することになりました。 【写真を見る】官民連携の「信州F・パワープロジェクト」で発電事業 ソヤノウッドパワーが業績不振…新会社「綿半ウッドパワー」が事業継承へ、23億円余の補助金投入の県は「引き続き適切な支援に努める」 業績不振となっているのは、塩尻市にあるソヤノウッドパワーです。 ソヤノウッドパワーは、旧征矢野(そやの)建材や九州電力グループなどの企業4社が株主となり、県や塩尻市が支援する「信州F・パワープロジェクト」で木質バイオマス発電事業を行っていました。 しかし、事業の中核を担っていた旧征矢野建材は、燃料となる木材のチップの不足などから債務超過に陥り、2023年に民事再生へ。 今年4月に綿半ホールディングスが完全子会社化し、債権者への返済を進めていました。 綿半ホールディングスは5日、ソヤノウッドパワーを一時的に子会社化したのち、新会社「綿半ウッドパワー」として発電事業を継承することを発表しました。 綿半ホールディングスは、木材のチップを確保する新しいルートが開拓できつつあるとしていて、「発電所設備を無駄にしないよう事業を継承したい」としています。 また、プロジェクトに23憶円余りの補助金を投入し、木材の調整役を行っていた県は、「発電事業が継続されることは極めて重要。引き続き適切な支援に努める」としています。 塩尻市は、「事業を引き継ぐ会社が見つかって安堵している」としています。 事業移行が速やかに進めば、ソヤノウッドパワーは、2025年6月以降、会社を整理する特別清算手続きに移行する予定です。
信越放送
【関連記事】
- 「こんな国に産んでごめんね…」「こんな腐った世の中を見せずにすんで良かった…」ともに我が子を事故で亡くした母親が残した言葉…親が調べて検察を動かし中3死亡事故は最高裁の判断へ、変わらない交通事故初動捜査の問題点
- 「極刑にしてほしい…」涙で声を震わせ妻の母親が証言「娘の苦しさを味わわせたい…」【現職県議の妻殺害事件】「本当に辛かった…なんでこんなことに、頭が真っ白に」娘を失った母が怒りの訴え
- 「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由
- 県幹部など招き「マツタケ狩り」過去には国会議員も参加…「ビニール袋に入れて持って帰ってもらった時も…」規格外品はお土産に、30年来にわたって村有林で…今後の実施は見送り
- 「結婚するつもりだよ、幸せにする自信がある…」SNSやり取り公開「結婚を迫られた…」元交際相手が証言「話を聞いてくれないとストーカーになりそうだ…」と一方的に…【現職県議の妻殺害事件】