Bloomberg

（ブルームバーグ）： フィットネス機器を手掛ける米ペロトン・インタラクティブは、既存債務を借り換えに向け、新たなローンの募集を通じて約８億5000万ドル（約1300億円）を調達するため、ＪＰモルガン・チェースを起用した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

協議の非公開を理由に匿名を条件に語った関係者によれば、ＪＰモルガンは今回のタームローンについて投資家候補に非公式に打診を始めており、20日に正式にシンジケーションを開始する方針だ。

関係者によると、同行は担保付翌日物調達金利（ＳＯＦＲ）に6.5ポイント上乗せした金利で、新たなローンに対する投資家の意欲を探っている。資金調達の規模を含む条件は予備的なもので、今後変更される可能性もあるという。

ＪＰモルガンの担当者にコメントを求めたが、これまで返答は得られていない。

ペロトンの担当者は、同社が主要銀行や財務アドバイザーと緊密に協力しながら借り換え戦略を進めており、引き続き「当社が受けている支援や関心の高さに励まされている」とコメントした。

パンデミック時代の花形だったペロトンは、最近の売り上げ不振からの回復に苦戦している。同社は今月に入り、バリー・マッカーシー最高経営責任者（ＣＥＯ）の退任を発表。大規模な再編を進めている同社は、世界全体で従業員の約15％を削減する。

関連記事：

原題：Peloton Taps JPMorgan for $850 Million Loan Sale to Tackle Debt（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.