「反日モンスター」政権誕生へ…韓国・尹大統領を追い詰めた「美しすぎる妻」の「悪行」の数々
取材・文/近藤大介(本誌特別編集委員) こんどう・だいすけ/'65年生まれ。埼玉県出身。東京大学卒業後、講談社に入社し、中国、朝鮮半島を中心とする東アジア取材をライフワークとする。講談社(北京)文化有限公司副社長、『週刊現代』編集次長などを経て現職。近著に『進撃の「ガチ中華」』など 【写真】韓国の「大統領夫人」が美しすぎる…! 「大統領のクーデター」未遂は、日本に「悪夢」をもたらすかもしれない。新大統領がトランプ大統領や金正恩総書記と急接近、そして……。東アジア情勢に精通する本誌特別編集委員の緊急レポート。
「最愛の妻」のために
12月7日午前、3日ぶりに姿を現した尹錫悦大統領は、痩せ細り、白髪交じりでげっそりした様子。虚ろな目をしばたたかせながら述べた。 「大変申し訳なく思い、非常に驚いた国民の皆様に、心よりお詫び申し上げます。今後の国政運営は、わが党と政府が共に責任を持って行っていきます……」 力なくそう言うと、テレビカメラに向かって、深々と頭を下げた。 何だか出来の悪い「韓ドラ」を見ているような気分である。 尹大統領が3日の深夜に突然発表した「非常戒厳令宣言」は、韓国史に残る「大悪手」だった。将棋なら一発投了すべき大ポカである。実際、韓国大統領室の高官が一斉に辞任を申し出たのだから、もはや飛車角金銀を取られた「裸の王様」だ。 それでも尹大統領が潔く投了(辞任)しないのは、主に二つの理由によるものと思われる。 一つは、できるだけ時間稼ぎをして、最大の「仇敵」である李在明「共に民主党」代表に権力を奪われないようにするということだ。いまあっさり辞任すれば、2ヵ月以内に大統領選挙が行われ、ほぼ確実に李在明大統領が誕生する。 ところが李代表は先月15日、公職選挙法違反の罪で、ソウル中央地裁から懲役1年、執行猶予2年の有罪判決を受けた。即刻控訴したが、半年以内に最終的な判決が確定する予定で、有罪となれば失職し、5年間、公職に立候補できないのだ。 尹大統領にとって、李在明政権の誕生はすなわち、自己の監獄行きである。「韓国で大統領とは、監獄行き一歩手前の職業」という俗説の正しさを、さらに証明するだけだ。 それならば、なるべく長く大統領職に踏みとどまって、与党「国民の力」の韓東勲代表もしくは別の保守系政治家が、李在明代表に打ち勝つ人気を得るまで耐え忍ぼうという戦略だ。