能登地震1年、復興へ決意新たに 石川・輪島、発生時刻に追悼
石川、新潟、富山3県で504人が亡くなった能登半島地震は1日、発生から1年となった。石川県は同日午後、輪島市で追悼式を開催。遺族代表らが犠牲者への思いや復興への決意を述べ、地震発生時刻の午後4時10分に黙とうをささげる。 能登半島では2024年9月、記録的豪雨が発生し、16人が犠牲となった。式では豪雨犠牲者も追悼する。 追悼式は1日午後3時35分から、輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスの体育館で開催。遺族約330人や馳浩知事、石破茂首相らが出席予定。輪島市や珠洲市など県内10カ所には献花台も設けられる。 珠洲市の景勝地として知られ、地震で大きく崩れた「見附島」前の海岸には1日朝、初日の出を見ようと近隣住民らが集まった。雲間から朝日がのぞくと、仮設住宅で暮らす池崎すみ子さん(74)は手を合わせ、「昨年はつらい1年だったが、こうやって少しでも太陽が見えると元気が出る。今年は良い1年でありますように、地震が来ませんように」と語った。
被災した輪島市の重蔵神社には仮設の祭壇が設けられた。