東大生の親も共感「子育て悩む人」にお薦めの3冊 我が子の成績を伸ばすための逆転の発想
このように”やってはいけないこと”を回避するための方法が詳しく、具体的に書いてあるため、とても参考になります。ぜひみなさんも、読んでみてください。 ■目立つことを嫌う子どもたち 2 先生、どうか皆の前でほめないで下さい 2冊目は「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」です。東大生の親御さんに話を聞くと、どの親御さんも、子どもを取り巻く今の環境について深く理解していました。 例えば、とても便利で何時間でも遊んでいられるうえに、さまざまな情報を摂取できるスマホが手元にある現代の子どもたちの状況は、昔とは大きく異なります。このことにどれだけ親が自覚的になり、子どもたちと接するのかは、大きな課題であり、日々の生活で意識したほうがいいことでもあります。
この本は、今の子どもたちを取り巻く環境が、どのように変化していて、子どもたちの心理状況はどうなっているのかを、非常に読みやすいタッチで教えてくれる良書です。 この本を書いているのは教育学の先生ではなく、イノベーション論を研究している金間大介先生です。教育学的な視点ではなく、若者のモチベーションや、社会の変化と今の子どもたちとの関係について、深い考察がされており、読んだ人にとって誰でも新しい発見がある1冊だと思います。
例えば、SNSが発達している今、子どもたちは、たとえ肯定的なことであっても、とにかく目立つことを嫌うようになったと書かれています。 本のタイトルのように「皆の前でほめないでほしい」という状態にまでなってしまっているのです。そんな状況は、どうして生まれてしまったのか、どうすればその状態を打破できるのか。子どもはどうして「良い子」として振る舞おうとしてしまうのか……。 これらのことには、1つの明確な答えがあるわけではありません。だからこそ、読む人、1人ひとりに現代の若者たちについて多くのことを考えさせてくれる1冊です。もし子どもとの距離を感じることがあったら、ぜひ読んでもらいたい本です。