【高校サッカー選手権】2年ぶりの全国狙う浜松開誠館、難敵・東海大翔洋に逆転勝ちで静岡4強に一番乗り
11月2日、第103回全国高校サッカー選手権静岡予選決勝トーナメント準々決勝が行われ、裾野市運動公園陸上競技場の第1試合は、浜松開誠館が東海大翔洋を2-1で退け、準決勝進出を決めた。 【フォトギャラリー】浜松開誠館 vs 東海大翔洋 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 東海所属で2年ぶりの全国を狙う浜松開誠館は決勝トーナメント1回戦からの登場。浜松湖北との初戦は5-0で完勝しての勝ち上がり。一方、1987年以来、37年ぶりの全国出場を目指す東海大翔洋は県1部リーグですでに優勝が決定。今大会は3戦25発と超攻撃型的スタイルで勝ち上がってきた。 雨でスリッピーなピッチ。ボールが落ち着かない展開のなか、浜松開誠館は7分、MF13森下太陽(3年)がボレーシュートをネットに突き刺したが、直前のプレーがゴールラインを割っていたとの判定でノーゴールに。東海大翔洋も19分にMF8西田堅翔(3年)がボックス右にドリブルで侵入し右足で狙ったが、シュートは外のサイドネット。 一進一退の攻防が続いたが、先にスコアを動かしたのは東海大翔洋。31分、右サイドを安藤がドリブルで縦に突破しクロスを送ると、ボックス中央でMF6西端健(3年)が右足で合わせゴール左に流し込んだ。 1-0と1点リードで後半を迎えた東海大翔洋は、43分に西田の突破から途中出場のFW18釜下諒(2年)がシュート。これは枠を捉える事が出来なかったが、守りに入ることなく追加点を狙う姿勢をみせる。早めに追いつきたい浜松開誠館は47分にFW10橘風芽(3年)が右足で強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくもポストに跳ね返されてしまった。 その後も途中出場のFW11田中脩(3年)が左サイドから度々チャンスを作った浜松開誠館。すると62分、中央でボールを受けた森下が見事なターンでマークを剥がすと右足を一閃。ミドルシュートをゴール右上に突き刺し、試合を振り出しに戻した。 これで勢いに乗った浜松開誠館は66分、左サイドを田中が突破しクロスを入れると、ファーサイドでMF7水谷健斗(2年)が合わせゴールに押し込んだ。逆転に成功した浜松開誠館はその後も安定したプレーを披露。後半は選手同士の距離間も良く、東海大翔洋に反撃を許さず。そのまま2-1で逃げ切り3年連続となる準決勝進出を決めた。 静岡4強に一番乗りを果たした浜松開誠館は、9日にエコパスタジアムで行われる準決勝で、浜名と藤枝明誠の勝者と対戦する。 (文・写真=田原豊)