トランプ氏支援のワールド・リバティ・ファイナンシャル、チェーンリンクのデータサービスを利用──DeFiプラットフォームが具体化
ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏とその家族が支援する初期段階の分散型金融(DeFi)プロトコルであるワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI:World Liberty Financial)は14日、より広範な暗号資産(仮想通貨)エコシステムとの統合を強化するために、データプロバイダーのチェーンリンク(Chainlink)のサービスを利用すると発表した。 チェーンリンクは、重要な価格データとクロスチェーンの相互運用性インフラを提供することでこのプラットフォームをサポートする。 チェーンリンク共同創業者のセルゲイ・ナザロフ(Sergey Nazarov)氏は、「チェーンリンクの規格はすでにDeFi全体で広く使用されており、WLFIがセキュリティと信頼性を重視するユーザーを引き付けるのに役立つだろう。これらはすでに、産業としてDeFiを成長させるのに役立ってきた」と述べた。 ワールド・リバティ・ファイナンシャルは、以前にDeFiプラットフォームのドウ・ファイナンス(Dough Finance)で働いていたザカリー・フォークマン(Zachary Folkman)氏とチェイス・ヘロ(Chase Herro)氏が率いている。ドウ・ファイナンスでは7月のエクスプロイト(脆弱性につけ込んだ攻撃)で200万ドル(約3億1000万円、1ドル155円換算)の暗号資産が流出していた。 ドナルド・トランプ氏を含むトランプ一家のメンバーはソーシャルメディア上でワールド・リバティ・ファイナンシャルを公然と支持しており、ドナルド・トランプ氏はこのプラットフォームの「最高暗号資産擁護責任者(Chief Crypto Advocate)」の肩書が付けられている。その息子2人、エリック・トランプ(Eric Trump)氏とドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏は「Web3大使」として関与し、もう一人の息子バロン・トランプ(Barron Trump)氏は「DeFiビジョナリー(ビジョンを持った人)」として記載されている。 このプロジェクトは、イーサリアムメインネット上のDeFiレンディング大手アーベ(Aave)のv3プラットフォームでローンチされ、イーサリアム(ETH)、ラップドビットコイン(wBTC)、ステーブルコイン、その他のデジタル資産の流動性を提供することを目指している。 ワールド・リバティ・ファイナンシャルのWeb3大使であるエリック・トランプ氏は声明で、「ワールド・リバティ・ファイナンシャルのチェーンリンクとの提携は大きな前進だ」とし、「我々はかつてないほど暗号資産やDeFi技術の未来全体に対して強気になっている」と述べた。 |翻訳・編集:林理南|画像:Danny Nelson/CoinDesk|原文:Trump-Supported World Liberty Financial Taps Chainlink Data Services as DeFi Platform Takes Shape
CoinDesk Japan 編集部