【ノア】潮崎豪が永田裕志をラリアット葬で初勝利「この1勝を大事にして次なる闘いに進む」
<プロレスリング・ノア:後楽園大会>◇19日◇東京・後楽園ホール 第6試合で“アイ・アム・ノア”潮崎豪(42)と、新日本プロレス・永田裕志(56)がシングルマッチで12年ぶりに対戦。死闘の末に潮崎が17分13秒、豪腕ラリアットで永田から3カウントを奪って初勝利を挙げた。これで両者のシングルでの対戦は潮崎の1勝2敗となった。 永田が序盤、ロープブレークで潮崎に強烈なビンタをかまして試合が一気にヒートアップ。永田がショルダーアームブリーカーで潮崎の右腕を殺しにかかれば、潮崎は苦痛に顔をゆがめながらも、その右腕で渾身(こんしん)の逆水平を放っていった。 永田は潮崎のラリアットをかわして右腕をとり、腕固めでなおも痛めつけた。潮崎はこれをロープエスケープ。その後も永田の56歳とは思えない猛攻は続いたが、潮崎は永田のキックに右腕をぶつけて防ぐと、すかさずラリアット。さらに雪崩式ブレーンバスターからゴーフラッシャーと連続で決めて形勢逆転した。最後はローリングエルボーから、永田の胴回し回転蹴りにもひるまずに豪腕ラリアットをたたき込んで勝負を決めた。 潮崎は試合後「自分にとって因縁のある、リミットブレイク旗揚げ戦で闘った永田裕志選手と闘えたことは思い入れがありますし、ここでたった1勝だけど土つけることができました。ただ、永田裕志56歳、最年長56歳か、元気だね。敗れてもなお『オレに勝つのは10年早いよ』って言いやがった。でもこの1勝を俺は大事にして、次なる闘い、次なるステップに進んでいきますよ。そしてリミットブレイクの闘いをもっと見せてやる。アイ・アム・ノア!」と話した。 潮崎は今年11月23日のノア新木場大会で石川修司を相手に世界ヘビー級王座を防衛した後、「1つわがままを言わせてもらいたいんですけど、1人、借りを返さないといけない人間がいます。新日本プロレス、永田裕志!場所はと日時はどこでもいいです。試合を、よろしくお願いします!」と永田に宣戦布告。それがこの日のシングル対決につながった。 2人はシングルでは12年ぶりの対戦だったが、タッグでは今年2度対戦。今年2月のリミットブレイク旗揚げ戦で潮崎は小峠篤司と組み、永田&秋山準組と30分時間切れ引き分け。同10月の新日本プロレス東金大会では同じメンバーで再びタッグで戦い、永田のバックドロップホールドで潮崎が3カウントを奪われて敗れていた。 永田裕志の話「腐っても永田裕志。メジャーグランドスラマーとして潮崎の前に立った永田裕志はどうだった?まだまだいけるってことを見せられた。それだけです。これは今、現在の永田裕志、最大強がり。あれから12年。俺に初勝利した感想はどうだよ。10年遅せえよ、潮崎豪。以上です」