子ども・夫の世話、母の介護に追われ…65歳からダイエットを決意し”27kgの減量”「自分の人生の主人公になりたい」
■体の栄養が整うと味覚も変わる 栄養の摂り方をきちんと学んだことで得たもの
――これまでにどのようなダイエット方法を実践されてきたのでしょうか? 【丸山】昔は「健康優良児」といって大きい子が褒められ、うちの両親も私が太っていくと喜び、頬が少しでもこけてくると夫婦喧嘩をするほどでした。だから、子どもの頃は痩せるなんてとんでもないことだったので、ダイエットを意識したことはありませんでした。 ――大人になってからは? 【丸山】出産後は女性は太って緩んでいくものと思っていましたし、中年になると太るのが普通で、細い人は体質だろうとしか思っていませんでした。周りも体格の良い人が多かったのでダイエットは考えませんでしたし、趣味で声楽をしていたので「体が大きいほうが響きがいい」などと言って自分を納得させていましたね。 ――最終的に「これでいける!」と転機になったダイエット法は何だったのですか? 【丸山】64歳の頃にダイエットを考え始め、食べないダイエットやファスティングは何度か行ったのですが、食べない生活を長く続けることはできないと思いました。そこで脂肪肝の対処法を調べたところ、栄養の摂り方を学ぶことの必要性を感じました。そんなときにYouTubeで見つけたのが、松田リエさんが提唱している「食べて痩せる方法」でした。 ――具体的にどういったことをするのですか? 【丸山】そこでは、食事内容を見て、食べるものの量や栄養をバランス良く摂るための工夫などを導いてくれました。すべての栄養のこと、体のメカニズム、どうして太るのか、どうすれば痩せるのかといったことを教えてくれたため、これを食べなきゃいけない、これを食べてはいけないということもわかりました。 ――今の体の状態は? 【丸山】肝臓の数値も標準値になり、コレステロールも標準値、脊椎管狭窄症の症状もなくなり、今はスタスタ歩けますし、走ることだってできます。腰の痺れもなくなりました。 ――ダイエットを続けられたモチベーションは何だったのですか? 【丸山】「痩せたい!」「体が変わっていっている」「食べたもので今の自分ができているから、これから食べるもので自分は変わっていく」という気持ちです。毎晩「私は痩せている、痩せている」と思って寝ていました。毎日100~200gくらい痩せていきましたから、それだけでいいんです。 ――やはり気持ちも大事なのですね。 【丸山】自分が自分を作っているという実感。甘いものを食べれば太るのだから、人体実験ですよね。自分の体の変化をこんなにも感じられるなんて素晴らしいこと。だから、毎日楽しくて全く苦しくなかったです。栄養満点の自分が出来上がっていきます。爪がきれいになり、指先がきれいになり、髪の毛がきれいになり、顔がスッキリします。パンツが緩くなってきます。そんな小さな変化がうれしいです。