プロ入りできず“挫折”も…指名漏れを経験した現役選手(3)無念のドラフトからメジャーリーガーへ
アマチュア時代に圧倒的な成績を残しても、NPBの切符はそう簡単には掴めない。プロ野球の世界で主力級の働きを見せる選手の中にも、一度は夢が叶わなかった経験をしたものが多く存在する。ここでは、ドラフト指名漏れを経てプロ入りを果たした現役選手を紹介したい。
秋山翔吾(広島東洋カープ)
・投打:右投左打 ・身長/体重:184cm/86kg ・生年月日:1988年4月16日 ・経歴:横浜創学館高 - 八戸大 ・ドラフト:2010年ドラフト3位 メジャーリーガーとしての経験も積んだ秋山翔吾は、高校時代に指名漏れを経験した1人だ。 横浜創学館高(神奈川)では1年時からレギュラーを確保し、スカウトからの注目を集めていた秋山は、高校卒業後にプロ志望届を提出。しかし、足の故障が懸念材料となったのか、指名はされなかった。 その後は八戸大に進むと、リーグ戦でヒットを量産。4年春には優秀選手賞、首位打者、最多打点、ベストナインの4冠を獲得するなど圧巻の成績を残し、2度目のドラフトで埼玉西武ライオンズからドラフト3位指名。念願のプロ入りが実現した。 プロ2年目の2012年から正中堅手を担うと、2015年にはNPB記録となるシーズン216安打を放ち、球界を代表する打者へと成長した。 さらに、2017年には首位打者(.322)と最多安打(185本)のタイトルを獲得し、リーグ優勝の原動力に。2020年からはメジャーリーグでもプレーし、2022年途中に広島東洋カープでNPBへ復帰した。 巧みなバットコントロールで”安打製造機”とも呼ばれる秋山。今季もベテランとして、赤ヘル打線を牽引する活躍に期待が集まる。
ベースボールチャンネル編集部