高校野球 菰野の前監督に謹慎7カ月の処分 至近距離でのノック、約2時間ランニング、練習試合で相手のコールドスプレー拒否「そんなんいらん」
日本学生野球協会の診察室会議が6日、都内で開かれ、今夏の甲子園に出場した菰野の前監督に不適切指導と体罰と暴言、報告義務違反で7カ月の謹慎処分を科した。 今年6月8日の練習試合終了、野球部保護者から部長に前監督の部員への指導について文書で指摘。同16日に保護者と学校関係者で話し合い、出席した保護者に対して前監督は指摘を認めて謝罪していた。 その後、部員にアンケートを実施し複数部員から被害の申告があったという。校長が部員に聞き取りした内容では、昨年9月に約2時間のランニングを続けさせた事案や、3~4メートルの至近距離で1球、強いノックを打ち、部員の腕に当たったこともあったという。さらに他県で練習試合が行われた際、投手強襲の打球が右手に当たり、相手チームがコールドスプレーを持ってきて手当をしようとしたところ「そんなんいらん、早く投げろ」と発言。最終的に9回完投も「ふざけるな、なにしとるんやバカヤロウ」などの暴言があったという。 前監督の謹慎は6月17日~来年1月16日まで。すでに同校によって解任されている。今夏の甲子園は別の監督が指揮を取り、初戦の南陽工戦に勝利。2回戦では西日本短大付に敗れた。