職員アンケート集計結果の公開や、次回会合の証人尋問の実施方法などについて協議した兵庫県議会の百条委員会＝神戸市中央区（喜田あゆみ撮影）

兵庫県の斎藤元彦前知事の疑惑などが文書で告発された問題で、県議会調査特別委員会（百条委員会）が11日開かれ、全職員約9700人を対象としたアンケートについて、中間報告以降の約2100件の回答を公表した。中間報告と合わせて約6700件が集まり、斎藤氏のパワハラを見聞きしたことがあるとの回答は2851件で全体の約42％に上った。 【イラストでみる】斎藤知事らのパワハラ疑惑告発者の懲戒処分に関わった主な人物 百条委では24、25日の信用金庫への補助金を増額し、プロ野球阪神・オリックスの優勝パレードの寄付に還流させた疑惑などの証人尋問は非公開で実施することを決定。斎藤氏の失職に伴う県知事選（31日告示、11月17日投開票）の日程を考慮した。関係者によると、斎藤氏には出頭を要求しないという。計11人に尋問し、部長級以上の幹部職員らの内容は知事選終了後に公開する。 百条委は職員アンケートについて郵送61件との中間報告を公表。今後、病気などを理由に出頭できない証人やアンケートを基に協力を依頼する職員らに対して、聞き取り調査を行うとした。