【ハイライト動画あり】秋の再戦が待ち遠しくなる大熱戦。2点差決着の「慶應義塾大学×筑波大学」。第13回関東大学春季交流大会Bグループ
ここから下級生から主力の途中出場、副将の堀日向太がエリア中盤から突破。フォローのFB増山が伸びやかに加速してチーム5本目。後半32分にゴール成功。
これで8点差。
その後慶大は敵陣22m内でボールを保持。勝利を狙うなら、敵陣に居座るために近場のFW戦という選択肢もあった。が、ここでバックス展開した慶大。狙っていた筑波大にターンオーバーを許し、笛の直後にふたたび速攻を許す。
ここでフィニッシャーWTB大畑亮太が自陣からロングゲイン。パスダミーやショートステップを駆使したランをみせ、最後は高橋佑太朗にパスを送ってトライ(ゴール)。
ついに1点差(42-43)となった。
さらに筑波大は敵陣スクラムで会心のペナルティ。湯浅大心、前川陽来、岩重晴大がフロントローのFW陣が雄叫びをあげた。
後半39分。ここで筑波大はショットを選択したが、ここでコンバージョン6本全成功だった楢本幹志朗のキックがHポールを反れてしまう。
だが筑波大の敵陣22mチャンスは続いた。慶大もモールやラインDFでも粘り強く戦った。しかし終盤2度目のハイタックルで、万事休す。
ここでSO楢本が逆転PGを沈め、直後にノーサイドの笛。
終盤の3連続トライとPGで筑波大が45-43でフィニッシュ。22点差をひっくり返してみせ、慶大に今大会初めて黒星をつけた。
最終戦で劇的勝利した筑波大は、4勝1敗で暫定1位(勝点18)に躍り出た。勝点15の2位慶大はもう1試合を残しており、6月23日(日)の大東文化大学戦に勝てば逆転優勝が決まる状況となった。
両軍が持ち味を発揮した。慶大はスクラム、モール、決定力あるバックスリーらが魅せた。筑波大も実力者の上級生と才気溢れる若手が噛み合い、迫力あるバックスが躍動。終盤はスクラムペナルティもあった。
これから夏を越え、両軍がさらにどんな成長を遂げるのか。秋(関東大学対抗戦A)の再戦が待ち遠しくなる大熱戦となった。
多羅 正崇