セレブはリノベのどこにお金をかけるの?ハリウッド風インテリアのつくり方をプロが詳しく伝授!
Q&A
ハウス・ビューティフル(以下HB):プロジェクト進行中、何か記憶に残るような問題や驚かされるような出来事は起きましたか? タマラ・ハニー(以下TH):パンデミックの期間中、長い休止期間があったことですね。それから、必要な素材を調達すべく駆けまわりました。キッチンは当初の計画には含まれていませんでしたが、途中段階でオリジナルのキッチンに漏れを発見。その状況を逆手にとり、キッチンが設置されていた空間全体をつくり変えることになりました。屋内空間と屋外のプールやプールサイドを美しく融合させた、機能的なオープンプランのレイアウトとしました。このことに関して、職人と業者のネットワーク、そして彼らの柔軟性やこのプロジェクトにかける情熱には、感謝してもしきれません。彼らのおかげで、このすばらしい空間を、納期に遅れることなくクライアントに届けることができました。 HB:もっともコストを多くかけたのはどこですか? TH:家具と仕上げ、それから設備ですね。とにかく、ユニークでパーソナルな環境をつくることに集中しました。この家を構成するすべての要素は、クライアントの個性を反映したものであり、そこからインスピレーションを得ているのです。 HB:ほかに、思い出深いディテールはありますか? TH:アイランドキッチンに関して、曲面を描く端部分に、しっくいを塗り、それからほかでも使った石材を、スツール近くの面でも採用しました。あとは、同じくキッチンに設置したクリーム色のキャビネットのなかを鮮やかなコーラル色で塗っています。ちょっとしたサプライズですね。取っ手に使ったのは、ルーフトップにしつらえた暖炉をつくる際に残った大理石。丸みを帯びた形は、すべて手作業で仕上げました。 家をパーティもできるようにしたいと考えているのであれば、曲線を多用した家具選びやリッチな素材使いをお手本にしてみましょう。ミラーボールや大理石の取っ手などディテールまでこだわれば、ラグジュアリーなハリウッドスタイルの完成です。