長崎県内の企業で仕事納め 「無事故で終えられた」「英気養って」 トップら1年振り返り
多くの長崎県内の企業が27日、仕事納めとなった。経営者や各部門のトップが無事故で終えられた1年を振り返って従業員をねぎらったり、新年への抱負を述べたりした。 オフィス機器販売業のイシマル(長崎市、石丸太望社長)は、10月に開業した長崎スタジアムシティのオフィス棟の設計・施工管理を手がけ、備品も納入。昨秋改装した佐世保支店は創意工夫を凝らしたオフィスとして、今夏、全国的なコンテストで奨励賞を受けた。 仕事納めの終礼では大型スクリーンに1年をねぎらう言葉が映し出された。同社カスタマ営業部の木下憲一郎部長は約80人を前に「スタジアムシティの開業など明るいニュースもあったが、人手不足や原材料費の上昇を価格転嫁できていないという声も聞く。お客さまの生産性の向上、課題解決に応えていこう。比較的に長い年末年始になる。英気を養ってほしい」と述べた。 無線通信機器製造の九州テンは、佐世保市小佐々町の本店・佐世保工場で、年末恒例の消防訓練後に仕事納め式を開いた。 同工場の約120人に加え、オンラインでつないだ福岡の本社など全46拠点の従業員に向け、前田一郎社長は「今年を振り返りながら、新年をどうしていくかを考えてほしい」とあいさつ。一本締めで1年を締めくくった。 長崎西部建設(長崎市)は近年、地元からの積極的な採用や賃上げに取り組んでいる。4月には若手の積極育成などが評価され、厚生労働大臣が認定する「ユースエール認定企業」になった。若手社員も複数参加した仕事納め式で岩本隆宏社長は「無事故で1年を終えられた。来年もいい年にしよう」と呼びかけた。