フランス国内で高まるムバッペへの不満 「本調子ではない」との批判をEURO2024で払しょくできるのか
決勝戦先発も無得点
25日(現地時間)、パリ・サンジェルマンはリヨンとの国内カップ戦クープ・ドゥ・フランス決勝に臨み、2-1で勝利した。リーグアン優勝に続くタイトル獲得によって、同クラブは国内二冠を達成して今季を終えた。 しかし、チームとしては良い形でシーズンを締めくくることができたものの、リヨン戦で先発したものの無得点に終わったエースのキリアン・ムバッペについては、フランスの各メディアが低調なパフォーマンスに終始したと批判している。 フランスメディア『RMC Sport』のダニエル・リオーロ記者もムバッペには厳しい目を向けている。同記者は、リヨン戦でのムバッペについて以下のように語っている。 「あの試合がパリでのラストゲームだったのに、ムバッペの状態は良くなかった。本調子からは程遠かった。彼には新しい生活が始まろうとしているし、EURO2024も開幕する。しかし、ここ数週間のムバッペは、フランスを本大会で上位に導いてくれる本来のムバッペではない」(ドイツ紙『Sport Bild』より) また、リオーロ記者はここ最近ムバッペが期待通りのパフォーマンスを発揮していない原因はフィジカルコンディションではなくモチベーションの部分にあると考えていて、「彼は明らかにやる気がない。決勝戦ではずっと消息不明の状態だった。デシャンは魔法のような準備でムバッペを本来の状態に戻せるのだろうか」とも語っている。 6月14日に開幕するEURO2024では、フランスはオーストリア、オランダ、ポーランドと同じグループDに入っている。いずれも一筋縄ではいかない難敵ばかりのため、エースストライカーのムバッペの活躍がグループステージ突破には欠かせないが、果たして本大会までに本来の輝きを取り戻せるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部