戸田恵子さん「50歳になった時に、40代の過ごし方が活かされているなと感じたんです」|STORY
恩人からの還暦祝い
現在、66歳の戸田さん。2018年には還暦を記念した歌と芝居のショー「Keiko Toda 60years Anniversary」を開催しました。その際に上演したのが、三谷幸喜さんが戸田さんの生誕60周年記念作品として作・演出した一人芝居『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』です。 「アニバーサリーには、いつもコンサートをやってきたんですけど、60歳の時は芝居で皆さんに還元したいなと思って三谷さんにお願いしたら、快諾してくださったんです。それで、ある一人の人物を歌を織り交ぜながら描くようなものはどうですか? 江利チエミさんのように、歌のジャンルが幅広い日本人の歌手がいいですかね、なんて話をしていたら、『チョイスは僕に任せてもらっていいですか』と三谷さんがおっしゃって、『戸田さんにいいと思って、ジュディ・ガーランドにしました』と。しかも付き人の目から見たジュディの人生を描きたいとおっしゃるので、まいりました!さすがです!という感じでした。ただ、脚本が書き上がったのは公演初日の6日前くらいだったかな(笑)。さすがに初演はパニックで、四苦八苦しながら頑張りました。ありがたいことに翌年再演で全国をまわれたので、そこで作り上げた感じです」 「そんな『虹のかけら ~もうひとりのジュディ』の5年ぶりのツアーが、5月末からスタートします。なんと6月にはニューヨーク公演、それも、あのカーネギーホールの小ホール(Wiell Recital Hall)での上演が控えています。 「『虹のかけら』を観てくださったカーネギーホールに関係している日本人の方が『カーネギーでどうですか?』とおっしゃったのを、私がプロデューサーに話したら、それは是非実現しましょうということになって。ただ、その後コロナで3年くらい経ってしまったので、きっと立ち消えになってしまったんだろうなと思っていました。そしたら『そろそろ、どうですか?』と言われて、『えっ、あの話、生きていたんですか!?』と。そこからバタバタっと決まっていったので、まだフワフワと夢の中にいるみたいな気持ちがあります」