ロッテ・唐川侑己が語る現在のカットボールへの考え「自分の中でプライドを持って取り組むことは必要」
「まずは自分のピッチングをしてチームの勝利に貢献したい想いです。そしてマウンドに上がれる事に喜びを感じ、感謝の気持ちで投球したいと思います!」。 ロッテの唐川侑己は18時から行われるオリックス戦に先発する。 前回登板の7月27日の楽天戦では6回・90球を投げ、3被安打、4奪三振、1与四球、1失点で先発投手としては18年7月5日のオリックス戦以来の白星を手にした。18年後半からリリーフに転向し、リリーフを経験しての先発での勝利に「中継ぎしたからかわからないですけど、この世界で野球をやっている以上は1日1日何か成長しなきゃなと思ってやっているので、そういった意味では前の先発とは違う内容だったのかなと思います」と振り返った。 以前先発していた時よりも勝利へのこだわりが強くなったり、変化はあったのだろうかーー。 「う~ん、そこは変わらないですけど、1イニングの捉え方だったり、バッターの捉え方はずっと先発していた時と違うのかなと思います」。 ◆ カットボール リリーフに配置転換してからは自身の武器であるカットボールを主体に抑えてきたが、前回登板の楽天戦、今季初登板となった4月16日の西武戦もストレートは1球も投げず、カットボール主体の投球だった。 リリーフ転向後の2019年に「(カットボールを中心に投げる)そういう決意をしたわけではないですけど、1イニングだけなので、自分の自信があるボールを投げている感じです」と話していたが、現在はカットボールについてどういう考え方なのだろうかーー。 「そこは変わらないですけど、軸がカットボールになるので、そこは自分の中でプライドを持って取り組むことは必要かなと思います」。 「中継ぎになってそれが自分にとって一番良いボールだったので、それをどんどん投げていくという形になった。先発になってもそれが軸になっているのは変わらないかなというところです」。 ◆ チェンジアップ 前回登板の楽天戦でいえば、カットボールとともに「チェンジアップも比較的コントロールできた球だったのかなと思いますね」と、チェンジアップも素晴らしかった。 昨年から右打者にも投げるようになったチェンジアップ。前回の楽天戦でも4-0の3回一死走者なしで石原彪を1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた133キロチェンジアップは良かった。その右打者へのチェンジアップに関しては「自信持ってというほどではないですけど、自分の中の選択肢として頭に入れながらという感じですね」と話す。 18時からのオリックス戦に先発する。「前回は入りでボール先行になったりとか、途中もボール先行することがあって、それは決してファームでやってきたことを出せているわけではないので、もっと自分の中でボールを操れるように次の登板までにその練習というか、ゲームに入った時に自分の球を操れるようにと思って練習していこうと思います」と、7月30日の取材で話していた。 唐川がこだわっているフライアウトが少なかったことも、気になるところだったのだろうかーー。「ファームより一軍にきたらバッターのアプローチも変わってくるし、よりレベルの高いものになるので、そこはそんなに気にしていないですけど、前回はそんなにすごく調子が良いかと言われたら、そんなに調子が良かったわけではなかった。もっといい状態でゲームに入れるようにと思ってやっています」。 今夜もカットボールを武器に、チェンジアップ、カーブ、スライダーなど多彩な球種を駆使してオリックス打線を封じていく。 取材・文=岩下雄太
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