フジが小倉智昭さん追悼「多大なるご功績に深く感謝」朝の顔22年間、五輪の顔9大会「残念でなりません」
フジテレビが10日、9日に77歳で死去したフジテレビ朝の情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」などでキャスターを務めた小倉智昭さんを追悼した。 【写真あり】10月に集まったばかり…古市憲寿氏や伊藤利尋アナらと自宅で笑顔の小倉さん 同局は「小倉智昭さんには、朝の情報番組『とくダネ!』で、22年間メインキャスターを勤めていただき、大変お世話になりました。歯切れの良いオープニングトークや厳しくも愛のあるコメントで、朝の顔として、多くの視聴者に親しまれました。また夏・冬オリンピックの情報キャスターとして、シドニー大会から東京大会まで計9回にも渡り、多くの感動のシーンやアスリートとの秘話等を伝えていただきました。この度のご訃報に触れ、残念でなりません。これまでの多大なるご功績に深く感謝申し上げるとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と追悼コメントを発表した。 小倉さんは、99年からフジ「とくダネ!」の総合司会を担当。小倉さんは司会を引き受けるに当たって「冒頭にフリートークをやらせてほしい」と希望。スポーツや音楽、時事問題などについて持論を述べる時間が設けられた。朝の情報番組はニュースなどのVTRでスタートするのが常識だったが、オープニングトークは徐々に定着。時に辛辣(しんらつ)な意見を発し抗議を受けることもあったが“物言うキャスター”として活躍した。当初、横並びの世帯視聴率でライバル局の後塵(こうじん)を拝していた番組は2001年2月に初の平均視聴率月間1位を獲得。16年7月28日の放送で4452回目の出演を果たし「同一司会者による全国ネットのニュース情報番組」の放送回数最多記録を更新し、21年3月まで続いた。 この日、悲報を受け小倉さんと長年「とくダネ!」で“バディ”を組んだ笠井アナは「めざまし8」に出演し「優しい人だった。これね、一般のみなさんのイメージと違うんだよね。テレビ見てると結構強いから。実は非常に気配りの多い人で気にしやさんでもあります」と人柄をしのんだ。また20年以上「とくダネ!」で共演を重ねたデーブ・スペクター氏は、SNSを通じ「小倉智昭さんと22年間『とくダネ!』でご一緒にさせていただきました。忖度しない素晴らしい司会者。なんでも知ってて毒舌だけど優しさを知っている人」と振り返り「よく怒られましたが、今はそれを誇りに思っています」としみじみ。「名物のオープニングトーク。天国にタイムキーパーがいないから存分に喋ってください」と天国の小倉さんへメッセージを送った。 そして「とくダネ!」で5年間コンビとして多くの時間をともに過ごし、小倉さんを父親のように慕っていた菊川は自身のSNSを更新し「小倉さん、悲しいよ。こんな日がくるなんて。もっと一緒にいて欲しかった。もっと会ってお話したかった」と悲痛な胸中を投稿。続けていつも私の事を父親のように心配してくれました。そして話を聞いて相談にのってくれました。その優しい声が忘れられません。ありがとうございました。ご一緒できた時間は、かけがえのない時間です」とともに過ごした時間を思い返しながら感謝の思いを記した。「これからも見守って下さい。これからもずっと見守って下さい」。最後に天国の小倉さんへ2度「見守って」と、まるで父娘のような思い出の写真を3枚添えて思いをつづった。