【大分商－花咲徳栄】一回裏花咲徳栄1死満塁、渡壁の右前打で三塁走者に続き二塁から井上が生還＝阪神甲子園球場で2020年8月10日、久保玲撮影

　2020年甲子園高校野球交流試合（日本高校野球連盟主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力）は10日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式直後の第1試合では、花咲徳栄（埼玉）が3-1で大分商（大分）を降した。花咲徳栄の岩井隆監督は「声援や応援がなく、淡々と野球をやっていく難しさがあった」と試合を振り返った。岩井監督の談話は次の通り。 【熱戦の様子を写真特集で】 　◇見たことないプレーいくつも 　交流試合の開幕戦は歴史的にも初めて。やらせてもらうことだけでも光栄。歴史の中の一ページで、花咲徳栄の一ページでもある。初出塁、初安打、初打点、初犠打、初失策を含めてすべてが初になる。一人一人が初を目指せば、歴史の一ページになるといって送り出した。 　高森投手は、立ち上がりから三振を取る投手ではないが、ボールは来ていた。気持ちが入っていた。打線は3点を取って打ちたい、飛ばしたいという気持ちが出た。練習試合や経験の少なさが出たのかな。（甲子園は6年連続だが）今までと全く違った雰囲気だった。声援や応援がなく、淡々と野球をやっていく難しさがあった。もう少し高揚してくるかなという思いもあったし、初めての経験で難しかった。球際の守備など、今まで試合では見たことのないプレーがいくつもあった。ホッとしている。