年末年始に観たい! 滝藤賢一がハマった2024年映画ベスト5【まとめ】
3.滝藤賢一も驚嘆、史上最年少9歳で最優秀主演俳優賞を受賞した映画『ミツバチと私』
もうね、信じられませんよ。これが演技だったら、滝藤がやってるのはなんなんでしょう(笑)。今一度、自分のやっていることに疑いを持って、演技とは何ぞやと考え直す素晴らしい出会いでした。 今作はフランス領バスクから母の故郷、スペイン・バスクの山岳地帯に夏の間、一時的に里帰りした家族の物語。主人公の8歳のアイトールは、肉体は男の子だけれど、男の子らしい名前も服装も嫌がる。 このアイトール役のソフィア・オテロさん、ベルリン国際映画祭において当時9歳にして史上最年少で最優秀主演俳優賞を受賞したそうです。小さな心と身体で、悩み、苦しみ、葛藤する姿は4人の子供を持つ滝藤もどのように接すればいいのかわからず、自分の未熟さを思い知らされました。 髪を伸ばし、ガーリッシュな服を着て、表に出たいアイトールに、父親は「家の中ではいいけど、外ではだめだ」と言ってしまう。いや、お父さん、気持ちはわかる! 親も心の準備が必要。わかるけど、でもそれはこの幼き子には関係ない。親の気持ちや世間体なんて問題じゃないんですよ。
4.事故か殺人か自殺か…滝藤賢一も唸った、賞レースを席巻する映画『落下の解剖学』
今年もアカデミー賞の季節がやってきました。日本は『ゴジラ-1.0』『PERFECTDAYS』『君たちはどう生きるか』がノミネートされ盛り上がっていますねぇ。最高! そんななか滝藤がお薦めしたいのが、作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門でノミネートされている、フランス映画『落下の解剖学』です。 舞台はフランスの雪深い人里離れた山荘。主人公は国際的な小説家のサンドラ。夫が山荘から転落死し、同じ時間に家に居たのが彼女だけで、殺人容疑がかけられます。遺体の第一発見者は、散歩から戻った11歳の息子。彼は交通事故で視力が大幅に低下し、証言が耳からの情報に限られる。この設定だけで面白いのに、さらに、夫婦あるあるが詰めこまれ、延々と答えのない、底なし沼にハマっていく。 例えば子供の将来を巡る夫婦の相違。この夫婦喧嘩どっかで見たなあと思っていたら、思いだしましたよ。ウチだ! 滝藤家だ! 滝藤家もしょっちゅう子育てについてバトルを繰り広げておりますし、4人も子供がいるので毎日のように事件が起きます。 自分たちのことだと疲れてぐったりしてしまうのに、他人の夫婦喧嘩は客観的に観られて面白い!