豊洲の青果「白トラ」で千葉のスーパーに配送疑い…仲介の社長は不正に2300万円
東京・豊洲市場から青果を配送する無許可の「白トラ」営業をしたとして、警視庁が埼玉県和光市、運送会社社長(63)ら男4人を貨物自動車運送事業法違反(無許可営業)容疑などで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。約4年前から市場からの青果配送を白トラ業者に委託し、計約2300万円の仲介料を不正に得たとみている。 【写真】鎌倉で「白タク」横行、成田周辺から観光地に拡大
ドライバー不足を背景に、豊洲市場には近年、無許可の「白ナンバー」のトラックが頻繁に出入りし、警視庁には正規の運送業者から苦情が寄せられていた。
捜査関係者によると、ほかに逮捕されたのは白トラ営業をしていた青果仕分け会社社長(56)、自営業の運転手(35)ら。
4人は国土交通相の許可を得ず、3月11日~7月18日、豊洲市場からキュウリやブドウなどの青果をトラックに乗せ、計6回にわたって千葉県のスーパー計6店に有償運送するなどした疑い。逮捕は今月2日。運送会社社長の男は、調べに「自社で配送できない時に依頼し、仲介料を得ていた」と容疑を認めている。