結婚発表でも話題!テレ東・田中瞳アナ「わたしにとって“28歳”が特別なワケ」
テレビ東京アナウンサー・田中瞳の初のエッセイコーナー「瞳のまにまに」。 今回は、結婚を公表した田中アナにとって“特別な28歳”。その理由を綴ったエッセイです。 【表情豊かで可愛すぎる!】テレ東・田中瞳アナが明かした、“プレッシャー”との向き合い方「自分を守るのは結局自分しかいない」
28歳になるということ
ここまで長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。記事を開いてくださっただけでも嬉しいのに、ゴールまで辿り着いてくださったとは、万々歳でございます。 2024年が始まってすぐにエッセイ本の企画を提案していただき、どのようにして最高の一冊を作り上げようかと時間をかけて話し合いました。 いわゆる自己プロデュースというものがよく分かっておらず、正直、自分らしさとは何なのか分析することも、少しでも痩せてみようともしませんでした。本当に、今の自分の心のまにまに1ページ1ページを紡いだ形となりましたが、それが結果的に良かったかどうかは皆様にご判断いただければと思います。 このあとがきを書いていたら、私、ちょうど28歳になりました。 年齢のわりに妙に落ち着いている自分が少し嫌で、早く歳を重ねたいなあと思っていた20代前半。願わなくとも光の速さで過ぎていき、もうすぐ30歳ですか。年齢にとらわれた物事の考え方はあまり好きではないので誰が何歳だって良いのですが、自分が28歳になることは少々特別な感じがします。 母が私を産み、そして私の父を亡くした頃の歳なのです。 今の私がある日突然最愛の人を亡くし、悲しむ暇もなく子育てをすることなど想像もできません。けれど今日という日までともに生きて、社会に出て、親に誇れる仕事に就いてからの人生がぎゅっと詰まった本となりました。 せっかくですから、ものすごく目が悪かったという父にも一冊贈ろうと思います。 また、28歳が特別な歳となった理由がもうひとつできました。 この記事が公開されるころにはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、このたび結婚することになりました。 そんな節目の年に、様々な思いが詰まった本を皆さまにお届けできることを心より嬉しく思います。 最後に、両親、家族へ。 日々ともに番組を作っているテレ東の皆さん、共演者の皆さんへ。この本を作りたいと言ってくださった講談社の佐藤さん、撮影や本のデザイン、宣伝に携わってくださった皆さんへ。この本を心待ちにしてくれた大切な友人たちへ。 そしてこの本の読者の皆さまへ。 心から感謝をこめて明日からも真摯に自分の仕事と向き合っていきたいと思います。 どうか、これからもよろしくお願いします。
【Profile】田中瞳
たなか・ひとみ/1996年9月16日生まれの28歳。東京都出身。2019年、成城大学を卒業後、テレビ東京入社。現在の担当番組は、『WBS』(月・火・金曜)、『モヤモヤさまぁ~ず2』など。
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