円安も追い風に 外国人観光客 “おもてなし” は? クルーズ船寄港が過去最多へ 2024年度の広島港
26日の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=156円まで円安が進みました。歴史的な円安水準も追い風になるものとみられます。 クルーズ船の相次ぐ寄港もあって、増加している外国人観光客。その需要を見込んで新しい店もできています。 女性店員 「2名様、テーブル席ご案内です」 平和公園近くのおりづるタワーで、3月にオープンしたお好み焼き店です。こちらの店では英語が堪能な店員を3人採用したほか、英・中・韓の3か国語で注文できるタブレットを備えています。さらにこの店限定のメニューも提供しています。 男性店員 「お待たせいたしました。『広島満喫スペシャル』でございます」 広島のグルメをお好み焼き1枚で味わってもらおうと、特産のカキ、和牛のコウネ、観音ネギをぜいたくにトッピングしたといいます。 フランス人 「『広島満喫スペシャル』を注文しました。定番のお好み焼きは食べたことがあるので、試してみようかと」 オーストラリア人 「物価はとてもお得に感じます。たくさんのオーストラリア人が今、日本に来ています。たくさん食べて、たくさんビールを飲んで、ちょっと買い物も楽しみます」 店を運営するISE広島育ち 上川学 社長 「立地上、やっぱり観光の需要が多いと思うんで、そういうインバウンドであったり国内の観光のお客さまをターゲットにしてオープンしました。一目で見てもらったらわかりますけど、昔の屋台風をイメージしていまして。こちらの観光の思い出になるような感じではできたらなと」 官民でおもてなしを充実させる動きの一方で、課題もあります。県観光連盟は来年の外国人宿泊者数を320万人にすることを目標としています。コロナ禍前の2019年に記録したおよそ132万人の2.4倍にあたりますが、クルーズ船のほとんどの乗客は船内で寝泊まりします。宿泊つきの広島観光にどうつなげていくかが重要だといいます。 玉垣プロデューサー 「クルーズ船の場合は船でお泊まりになるということですが、日中その他は町に出ていただいて、例えばお好み焼きでありますとかですね、いろんなところでこう広島を楽しんでいただいてるというようなことで、消費にもつながってるかなと思います。また、そういった経験を通じてですね、ファンになっていただいて、再度お友達でありますとかご家族でまた広島に来ていただくということで、また次の宿泊その他につなげたいと考えています」
クルーズ船の乗客に限らず、外国人観光客をどうおもてなしするかは大事です。県観光連盟の玉垣プロデューサーは、おもてなしのポイントとして、▽キャッシュレス決済のさらなる普及、▽ベジタリアンやハラル=イスラム教徒向けの食事への対応、▽各種施設のオンライン予約、▽各国の言語に対応した観光ガイドの育成などを挙げています。
中国放送
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