民泊のスタートに向けて意見を交わす茅原さん（右）と室河さん＝高岡市の蜂の巣

　　●国内外の観光客交流の輪に 　高岡市東藤平蔵の古民家を改修した複合施設「蜂の巣」は来春、新たに民泊を始める。周辺の自然や人との触れ合いを楽しめる体験を予定し、海外や都市部からの観光客に高岡の良さを伝える。蜂の巣代表の茅原一代さん（54）は「蜂の巣を通して人をつなげたい」と意気込んでいる。 　蜂の巣は2002年オープンした。手ぬぐいの専門店や理髪店、カフェなど3店舗が入居し、庭には井戸水が自噴している。これまでに落語の寄席などのイベントやワークショップを実施し、地域の活性化に貢献してきた。海外からの観光客が回復する中、これまでに知り合った人との縁を生かし、蜂の巣から交流の輪をさらに広げようと民泊を新たに企画した。高岡市の「未来プロジェクト事業」の支援を受ける。 　計画では、現在使用していない2階を改装して宿泊室にする。窓からは周辺の水田や立山連峰の景色を楽しめる。そば打ち体験や、庭の井戸水の活用、折りたたみ自転車のレンタサイクルを行い、公共交通と組合わせた観光ルートの提案も企画している。 　茅原さんは「高岡の良さを国内外の皆さんに知ってもらいたい」と話した。茅原さんの妹で、蜂の巣で「床屋un38.」を経営する室河右子さん（53）は「この場所をうまく使い、わくわくすることをやりたい」と語った。