女子バレー・ヴィクトリーナ姫路GMに元代表監督の眞鍋政義氏
目標はスーパーリーグで日本一
女子バレー・ヴィクトリーナ姫路GMに元代表監督の眞鍋政義氏 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
兵庫県姫路市をホームタウンとし、女子バレーボール元日本代表の竹下佳江氏が監督を務めるバレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」が28日、同市内のホテルで会見を開き、リオデジャネイロ五輪で女子日本代表監督を務めた眞鍋政義氏が12月1日からゼネラルマネジャー(GM)に就任すると発表した。眞鍋氏は「まだ準加盟もしておりませんが、われわれの目標はスーパーリーグで日本一になり、スタッフや選手を日本代表に輩出したいというビジョンで活動したい」と力強く話していた。
「プロ化への3つの要素」調整する眞鍋氏
ヴィクトリーナ姫路は、3月に株式会社姫路ヴィクトリーナを設立し、今年6月に元日本代表セッターとして活躍した竹下氏が監督に就任。現在はプロ契約選手を獲得しながら、日本バレーボールリーグ機構(Vリーグ機構)が新たに立ち上げる「スーパーリーグ構想」への参戦を目標にチーム体制の整備に当たっている。 同チームの橋本明社長によると、チームスカウトの強化や戦略・戦術で勝てるチームづくり、ファンやスポンサーを常に意識したマーケティングといった「プロ化への3つの要素」のバランスを調整するポジションとしてGMを設置。チームのプロ化には絶対必要と考え、もっとも長けた人物を考えたところ、代表監督の経験や海外でのプロ選手経験、人格などを総合判断し、眞鍋氏が適任と考え判断したという。 12月1日に就任し、来月中に臨時株主総会も開き、眞鍋氏は取締役にも就くということで、プロ化に向けての手腕が期待されるところだ。
竹下氏「指導者としてとても尊敬している方」
眞鍋氏は同市出身で、同市立白鷺中学校へ入学時からバレーボールを始め、新日鐵などで中心選手として活躍。全日本代表としても数多くの国際大会で活躍した。 眞鍋氏は会見で「リオオリンピックが終わっていろいろ考えましたけど、私は出身が姫路ですし、竹下が姫路でプロチームの監督になったし。今後のバレー会を考えるとプロ化しかないのかなと思いGMに就任した」と話した。 また「ロンドンからリオのオリンピックが終わり、体格、パワーという点では世界の選手に劣りますよね。日本以外はすべてプロの選手、プロの指導者です。だから今後、日本の男女のバレーボールはオリンピックでメダルを獲るためには、バレーボールプロ化は絶対に必要という思いで就任しました」と続けた。 一方、眞鍋氏就任について竹下監督は「指導者としてとても尊敬している方ですし、いろんな意味で海外でもプロ選手として活躍されていたこともあるので、すごく経験値も高いので、そういった中で私自身ももっともっと学べるんじゃないのかなと思います。 いろんな相談もできるし、今までのことも分かって頂いているので、そういった面では心強い」と話している。
眞鍋氏「久しぶりに2人並んでますけど」
最後には眞鍋・竹下両氏の囲み会見が行われ、眞鍋氏は「監督からステージアップしまして、やはり姫路市を皆さんと一緒になって盛り上げ、バレー界を盛り上げていきたいという思いが強い」と力強く宣言。 そして「(竹下氏と)久しぶりに2人並んでますけど、また一緒にやるのかなと少し不安もある。また竹下にキツイ顔されるのかなと思うと」と話すと、会場がドッと沸いた。だが「2人ともバレーボールが大好きなんで、バレー界のためになにかお役に立ちたいと思う」と続けた。