高圧線鉄塔の巣からコウノトリの卵を救え コウノトリの郷公園などが無事保護、2羽が孵化
兵庫県立コウノトリの郷公園(同県豊岡市)は、鳥取県北栄町の高圧線鉄塔で産卵したコウノトリの卵3個を5月に保護し、同公園で2羽が孵化(ふか)したと発表した。県外の野外個体の卵が郷公園で孵化したのは初めて。 郷公園によると、電柱や鉄塔で営巣した場合、コウノトリが感電死したり、けがをする恐れがあるため、電力会社などの協力で巣材を撤去している。 今回も鉄塔上で営巣、産卵が確認されたため、郷公園スタッフが5月16日に現地へ出向き、鳥取県や電力会社などと連携して巣材を撤去、卵を保護した。 郷公園では卵を別の親ペアに托卵(たくらん)、うち2羽が29日に孵化した。現在、公園内のドーム型ケージで子育て中の光景を見学できる。 ヒナが順調に育てば、鳥取県などと協議の上、同県内で放鳥する予定。